夏が来れば思い出す 84年オールスターの江川卓8連続奪三振

今年も来たぜオールスター!編集Wの注目は楽天の奪三振男・則本。しかしアラフォー世代にとって奪三振といえば84年・江川卓の8連続奪三振。あと1人、あと1球だったのに…

公開日:2017.7.9

さすがのデイリーも1面に!しかし前文でチクリ「やれば出来るか、江川サン 賞品あれば手抜きなしとは」

1984年7月25日付の本紙1面

1984年7月24日、ナゴヤ球場で行われたオールスター第3戦。全セ2番手として4回から登板した巨人・江川卓が8連続奪三振を達成した。この年の江川は「8勝2敗という成績とは裏腹に内容は散々」で、6月7日には同じナゴヤ球場で「わずか10球で降板という生き恥をさらした」とすら書かれる始末だった。江川自身も「このメンバーではボクは中継ぎ」と弱気な発言を繰り返していたが、夢舞台で大変身の快投を見せた。71年第1戦で阪神・江夏豊が達成した9連続奪三振に迫る快挙を、デイリー7月25日付1面で振り返ってみる。(以下コメントはすべて紙面より)

2番・センター 福本豊(阪急)=直球見逃し

 「思ったより速かったなあ。ただ、あんなことになるとは思わなかったから。最後のボールを見送ってしまった。当てられたけどなあ」

3番・ライト 簑田浩二(阪急)=カーブ見逃し

「初速はそれほどでもないんだけど、手元に来てグーンと伸びてきたね」

4番・ファースト ブーマー(阪急)=直球空振り

「久しぶりに速いボールを見たよ。うちの山沖より速かったよ」

※この年、外国人選手初の三冠王になったブーマーが最後は高めの直球に面食らったような空振り。最後のストライク2つは144キロ、145キロ出ており、「いくらピッチングがうまくても140キロ以上のまっすぐが無いと…」と否定的な見方をしていた当時のテレビ解説・権藤博も「この球ですよ」と絶賛していた。

5番・レフト 栗橋茂(近鉄)=カーブ空振り

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