延長戦で虎敗れる 九回に福留の日米通算300号で同点もドリス乱調 藤浪好投も…

 「阪神2-3ヤクルト」(13日、甲子園球場)

 阪神が今季初の延長戦の末、ヤクルト相手に接戦を落とし、連敗を喫した。

 ハイライトは九回だ。八回まで無失点に抑えていたヤクルトの先発・ブキャナンが続投。2点を追うこの回、ロサリオが投手強襲安打で出塁した。続く福留がカウント2-2から5球目、真ん中高めの直球をフルスイングした。打った瞬間にスタンドインを確信。右中間へ同点となる2号2ランを放った。日米通算300号本塁打。一塁ベースを回ったところでガッツポーズするなど、気持ちがこもった一発となった。

 だが、続く延長十回だ。守護神・ドリスが先頭の山田に、左翼線を破る二塁打で出塁を許した。山崎が犠打で送って1死三塁。雄平の左前適時打で勝ち越し点を失った。ドリスは7試合目の登板で今季初黒星。土壇場の九回に追い付いただけに、悔いの残る敗戦となった。

 試合は両軍の先発、藤浪-ブキャナンの好投で投手戦となった。藤浪の失点は二回だ。先頭の川端に中前打、西浦に左前打を浴びて一、二塁。続く坂口には高めに浮いた初球を狙われ、右前適時打で1点を失った。続く中村にはストレートの四球を与え、なおも無死満塁のピンチ。それでもここから粘った。

 続くブキャナンを投ゴロ併殺に仕留めると、山田は外に落ちるスライダーで空振り三振に。三回以降は立ち直り、凡打のヤマを築いた。7回を投げて6安打1失点。5三振を奪うなど、最速154キロの直球を軸に、ヤクルト打線を最少失点に抑えた。昨年5月4日のヤクルト戦以来、344日ぶりの白星とはならなかったが、次戦以降に向けて兆しを感じさせた96球だった。

 「最低限、ゲームを作ることができました。先頭打者を出してしまったり、いい流れをもってこられるようなピッチングではなかったのですが、練習してきたボールを投げることができました」

 チームとして連敗を喫したが、打線は最後に意地を見せ、次戦に向けて藤浪も復調を予感させる。14日の先発は秋山。昨季のチーム勝ち頭でまずは連敗を止めたい。

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