糸井千金打!2戦連続マルチ メッセ援護の2点目タイムリー

 「DeNA0-2阪神」(5日、横浜スタジアム)

 二塁にたどり着くと、阪神・糸井嘉男外野手(36)は2度両手を叩いた。笑みはない。欲しかった追加点、奮闘する投手に向けた援護点。重責を果たすと、ホッと視線をベンチに向けた。激しく喜びを爆発させていたのはメッセンジャー。ベテランとエースの共闘。殊勲の一打となった。

 ハイライトは八回だった。白熱した投手戦で、リードはわずか1点。代わった砂田を攻めた。高山の中前打後、上本が犠打で送って1死二塁。絶好のお膳立てで、打順は3番に巡った。ボール先行でカウント3-1から5球目。外に逃げるスライダーを狙った。

 弧を描いた打球はグングンと伸び、右中間フェンス上部に直撃。金本監督は「完全に入ったと思ったけど。ホントに力ないな、アイツ」と冗談を交えて笑ったが、終盤に奪った1点で反撃の勢いを封じた。初回には好投した東から、チーム初安打となる右前打。2戦連続マルチ安打で、横浜では6打数4安打だ。

 「今日はランディでしょ。ナイスピッチング。以上!!」

 この2戦は小野、メッセンジャーと先発が熱投。その背中に触発されるように、ベテランが快音を奏でた。同じように、刺激は4番からも受けている。新加入のロサリオとキャンプで初対面。助っ人から握手を求められると、過去に首位打者や盗塁王を取ったこと、プレースタイルについて語り掛けられた。全選手の情報を動画サイトで調べていたのだ。

 「すごい選手が入ってきた。ティー(打撃)を見ていても、すごく勉強になる」。昨季は固定できなかった4番。刺激を受けながら、後ろにロサリオがいる安心感もある。連敗を止め、連勝で大阪に戻って中日との3連戦。糸井は「まだまだ…」と静かに燃える。悩み抜いたFAで阪神を選び、優勝を誓う移籍2年目。勝利に導く一打を積み重ねていく。

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