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秋山の誓い…金本監督を男に 今季に向けた指揮官との約束とは?

 「日本一」へ。さらなる活躍を誓う秋山(撮影・飯室逸平)
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 阪神の秋山拓巳投手(26)が、新年に「金本監督の胴上げ」を誓った。ルーキーイヤーに4勝して以降、結果が出なかった右腕だが、金本監督が就任した2016年終盤に起用されると昨季、一気にローテの柱として12勝を挙げた。指揮官と交わした約束や、将来的に描くエース像まで…。たっぷりと語り尽くした。

  ◇  ◇

 -改めて昨年を振り返って。

 「本当に予想外ですよね。いろいろうまく回り過ぎた感じです。負けが続くこともなかったですし、6連勝もありましたから。すんなりと2桁勝利することもできたので。本当に予想外です」

 -昨季の初勝利が、一番印象に残っている。

 「1勝目は6回投げて5失点(自責4)だったので。1勝はしましたけど、次も同じ投球したらすぐに落とされる、と思って投げていたと思います」

 -昨季を振り返って納得するこの1球は。

 「空振り三振になるんですが、東京ドームの巨人戦(5月9日)ですね。3点リードの四回、1死二、三塁の大事な場面で、長野さんを三振に取れたんです。最後はアウトローの直球。大事な場面で価値ある三振になった。あの1球が一番印象に残っています」

 -では、一番印象に残った試合は。

 「それは桑さん(桑原)が7年ぶりに勝利した試合(4月5日・ヤクルト戦=京セラ)ですね。開幕前は僕と同じような立場で、2人で『とりあえず4月を乗り切るぞ』と話していました。まず1カ月って話をしていて、同点の七回に僕がピンチ(無死一、二塁)を作って、桑さんに助けてもらった。僕に勝ちは付かなかったんですけど、糸井さんのすごくカッコいいホームランが出て、桑さんに勝ちが付いたんです。あれが本当にうれしかったです」

 -キャンプから不安を抱えながらの投球だった。その不安が自信に変わったのはいつ?

 「やれるな…っていう感覚はなかったですが。東京ドームで菅野さんに当てられた時(5月9日・7回2失点で2勝目)は、少しポジションが上がったかなと思いました。今までと(首脳陣が)見る目を変えてくれたのかなって、うれしい感情はありました」

 -今年は周囲からの“見る目”も、昨年以上になってくるが。

 「どこのエースも、どこの投手でも同じですけど。ただ、菅野さんと投げ合ったことで、レベルの差をめちゃくちゃ感じました。でも、また投げ合いたいとも思いました。投げ合っている中で学べるものもあった。僕はぶつかるだけなので。投手と勝負するわけじゃないですが、日本のエースですから。特別な気持ちはあります」

 -言葉にするのは難しいが、学べたものとは具体的に何か。

 「基本はベンチから見てですかね。投げる雰囲気だったり、組み立てだったり」

 -昨季4度の対戦で1勝2敗。勝ちたい思いは強くなっている?

 「はい。その思いはありますね」

 -巡り合わせの問題だが、昨季は広島戦は1試合だけの登板。5回6失点(9月7日・マツダ)で負け投手になった。首位チーム相手に投げたい思いは。

 「本当に昨年に関してはローテーションの中で、普通に投げてて広島に当たらなかったんです。それで後半、いよいよという時に内転筋を痛めて、投げる機会がなかったんです。今年はしっかりローテに入ることが条件ですけど、そういうところで投げて勝てるようにならないといけない。昨年もずっと言っていましたが、そこで勝つことで自分の価値が上がると思います。簡単ではないでしょうけど頑張りたい。頑張るのは当たり前ですけど、どこでも結果を出せるようにしたいですね」

 -対戦は1試合しかなかったが、投げてみて感じたものとは。

 「1巡目に関しては直球でも押せてたんです。いけるかなという気持ちがあったんですけど、2巡目以降の対応の差…というんですかね。チーム全体として攻撃してくるのをすごく感じました。誘おうとしているのに、誘われている感じですね。そこをどうやっていくか。これからバッテリーでしっかりと話し合いたいです。緩急がある投手が抑えられていたので、そういうのもどんどん使っていかないといけない。本当に強いのは間違いないので、しっかり対策を練らないと」

 -DeNAとのCSファーストS第2戦に登板して、大雨の中で3回5安打2失点だった。指名されたうれしさもあった一方で、消化不良の思いもある。

 「大事なところで勝ちたいというのは、すごくありますね。それがエース、ですもんね。考え方なんですけど、昨年はたまたま(カードの頭で)投げる投手がいなくて、僕が投げていただけです。そういう気持ちで投げていたんですけど、今年はどう考えたらいいんだろうなと思います」

 (続けて)

 「昨年は1年間しっかりと投げられたので、今年はカード頭で頑張るぞという気持ちなのか。それが、どう結果として出るのかは分からない。かといって、誰もいないからオレがカード頭を投げているんだ、という気持ちではダメでしょうし。どういう気持ちで投げるのか、しっかり考えて臨みたいです」

 -今シーズンを前にして、金本監督から言われた言葉がある。

 「『昨年以上』、ですね。その約束はしています。全部の項目で昨年以上です」

 -昨年使ってくれた感謝、恩義がある。

 「それはもちろんです。こんな20代中盤になって、なかなかチャンスはない。普通だったら若手を使う方がいいのに、そういう場をもらえただけでうれしかった。一昨年、なかなか結果がでなかった中で、最後にまた先発で使ってもらえたのが大きかったですね」

 -野手はサヨナラ勝ちの時に監督に抱きつく。うらやましいと言う。

 「今まで僕も結果が残っていなかったので、表に感情はあまり出さないようにしていました。ただ、昨年はほえたり、ちょいちょい出てしまって。実はこういうタイプで、熱い気持ちは持っているつもりです。昨年は9点差からの勝ちがあったり、今までにない勝ちも多かった。勝ち方が違うなと思っていたんですけど、まだ上には上がいたんでね。大変ですね、優勝するというのは。でも、なんとしても監督を胴上げしたいです」

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