ロサリオ“虎1号”正式契約2試合目で出た!WL3安打2打点大暴れ

 「ドミニカ・ウインターリーグ、アギラス5-6ヒガンテス」(15日、サンティアゴ)

 ドミニカ共和国で開催中のウインターリーグに出場している阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手(28)=前韓国ハンファ=が15日(日本時間16日)、ヒガンテス戦に「5番・DH」でスタメン出場。最終回に“虎1号”を放った。この日は阪神と契約後初アーチとなるソロ1発を含む3安打2打点の活躍。同リーグへの出場はこの試合が最後となる予定で、有終の一発締めとなった。

 移籍を前に期待値は高まるばかりだ。阪神と13日に正式契約後、出場2試合目で生まれた“虎1号”。ヒガンテス戦にアギラスの「5番・DH」で出場したロサリオが九回、待望の一発を放った。2点ビハインドの展開。2死走者なしで打席に立つと、右腕・ラミレスの初球を狙った。

 真ん中低めの球をフルスイングすると、打球はそのまま左中間スタンドに到達した。相手チームの守護神で、既に14セーブを挙げている投手からの一発。二回にも左前打を放つと、四回は二ゴロ。続く五回には走者を三塁に置く中、遊ゴロの間に打点を稼ぎ、一時勝ち越しにつなげた。

 七回には中越え二塁打で出塁し、3安打2打点の大暴れだった。故障を危惧する球団は契約後、すぐに同リーグ出場中止を打診。谷本修球団本部長(53)は「韓国より日本のプロ野球のレベルの方が高いだろう、という認識で取り組んでくれているようなので。そこは尊重したいです」とし、残り2試合限定での出場を認めていた。

 この日が最終戦になるとみられ、1日から通算で6試合の出場。20打数7安打の打率・350、1本塁打、5打点だった。3日(現地時間2日)のエスコヒード戦では捕手として先発出場。攻守に存在感を発揮した。

 金本監督は正式契約後、すぐに4番起用を明言。「今、うちに一番足りないのは長打力、得点力。チーム打率が低いし、得点力というのが弱点だから」と話していたが、さっそく勝負強さを証明した形だ。

 球団は既にオリジナルグッズの発売を検討。糸井が「ひげ、かっこええな」と話し、福留は全面支援を約束するなど、球団をあげて歓迎ムードを漂わせる。待望久しかった右の大砲獲得。糸井-ロサリオ-福留のクリーンアップが、13年ぶりのリーグ優勝に欠かせぬピースとなるはずだ。一足先に母国で放った一発。2018年シーズンのGO砲となった。

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