福留、若虎にハッパ「執念」を見せろ 契約更改終えて…悲願Vへ猛ゲキ

 阪神・福留孝介外野手(40)が11日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1000万減となる年俸2億2000万円でサインした。来季も主将としてチームを引っ張るベテランは若手に対し「執念」を見せることを求めた。また、交渉の場に同席した揚塩健治社長(57)からは、遠慮なく意見具申するようにと異例の“ダメ出し”要請を受けた。(金額は推定)

 13年ぶりのリーグ優勝、そして日本一に向かって突き進むのみ。来季も主将としてチームをけん引していく覚悟だが、栄冠は一人の力だけでは勝ち取れない。福留が「スローガンにもあるように一つのボール、一つの勝ちに対する執念を」と若手にハッパをかけた。

 執念を見せることによって、「一つボールを追いかける、1点をどう取り、どう防ぐか、いろんな方向に考えが動いていくと思うので」との考えを示す。勝ちへの執着心が思考を深め、勝利につながるプレーへの意識が高まる。「そういうところがもっともっと伸びれば僕はいいと思います」と期待を寄せた。

 若手でいえば北條、原口が今季は不振に陥り、高山も成績を落とした。福留は「それ(執念)が足りなかったかどうかは分からないですけど」とした上で、伸び悩んだ若手に対して「各選手がどう思って何を感じたかっていうのは来年出てくるものだと思う」と悔しさを糧とすることを求めた。

 逆に今年が良かった選手についても「俺は何が何でも1軍に食らいつくんだ、絶対来年もやるんだっていうところを見せてくれれば僕はいいと思うし」とさらなる活躍を期待。悲願達成には一人でも多くの力が必要なのだ。

 自身は中日時代の99、04、06年にリーグ優勝を経験。07年には2位からCSを勝ち抜き日本一に輝いた。「これだけ若い選手がいて、優勝というのはこれだけいいものですよ、っていうのを経験してほしい」。また、その経験が自らを一回りも二回りも大きくさせてくれるという。

 「個人的な成績がどうのこうのというのはもうないので」と言い切った福留。経験豊富なベテランが、来季もチームをまとめ上げる。

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