メッセ開幕投手に指名 史上初助っ人4年連続!南海・スタンカ超え

 阪神の金本知憲監督(49)が23日、来季の開幕投手にランディ・メッセンジャー投手(36)を指名した。4年連続5度目の大役を務めることになれば、NPBの歴代助っ人では南海・スタンカを超えて史上最長、最多。今年8月、打球直撃のアクシデントが起こった因縁の東京ドームから、13年ぶりVへの道のりが始まる。

 金本監督の腹はもうすでに、固まっていた。敵地・東京ドームでの伝統の一戦(3月30日)から幕を開ける18年シーズン。そのマウンドを託す投手について「メッセンジャーが開幕投手。これはもう、普通に行けば。アクシデントがない限り。いわゆるレギュラーですから」と大黒柱の助っ人右腕を指名した。

 それだけの揺るぎない信頼がメッセンジャーにはある。中4日、5日での登板も辞さず、中継ぎの酷使が浮き彫りとなっていた夏場には指揮官の指令に応え、完封勝利を挙げたこともあった。

 8月の巨人戦で右足に打球を受け、腓骨(ひこつ)骨折の重傷を負いながらも、懸命の治療の末、CSファーストS第1戦で快投を演じた。米国へ一時帰国した際にボルトで患部を固定する手術を受け、実戦復帰に当たって精密検査を受けた際には、まだ患部に“骨折線”が残っていたという。

 それでも「チームが勝つために」と強い男気で強行復帰した。首脳陣だけでなく、チームメートからも全幅の信頼を置かれている。13年ぶりのリーグ優勝を目指すシーズンをチーム一丸で戦い抜くためにも、メッセンジャー以外に開幕投手の適任者はいない。

 順調にオフを過ごし、開幕戦のマウンドに立てれば4年連続5度目の大役となる。外国人投手では、3年連続で並んでいた南海・スタンカ(1961~63年)を超え、NPB史上初の快挙だ。

 来季の契約にサインをして帰国する際に「自分しかいないと思っている」と宣言していた右腕。「エースという自覚を持って、チームを引っ張っていく気持ちがあるので」と力を込めていた。

 球団としても来季の開幕を万全の状態で迎えるため、骨折した患部の状態について緊密に連絡を取り合っていく方針。現時点で大きな問題はないといい、少しずつ来季に向けたトレーニングも始めている。激痛に顔をゆがめて緊急降板して以来となる因縁の東京ドーム。そこで躍動するメッセンジャーの姿が、ペナントを奪回する確かな原動力になる。

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