虎の恋人・ロザリオ、日米争奪戦勃発 韓国ハンファ退団へ

 阪神が新助っ人候補としてリストアップしている韓国プロ野球・ハンファのウィリン・ロザリオ内野手(28)が、すでに同球団に退団の意志を伝えていることが5日、分かった。日韓の複数の球界関係者が明かした。来季はハンファ以外の球団でプレーすることが決定的となり、日米複数球団による争奪戦への発展は確実。メジャーでは“第2のテムズ”として注目されており、阪神は今後の動向を注視しながら総合的に判断していく。

 虎が今季開幕前から注目していた新助っ人候補に新たな動きが出てきた。ロザリオがこの日までに所属先のハンファに対し、今季限りで退団する意志を伝えていたという。球界関係者は「来季はメジャーか日本でプレーすることになるだろう」と明かした。

 16年からハンファでプレーし、2年連続で3割30発100打点をクリアするなど、中軸として申し分のない働きを見せてきた。球団は今季推定年俸150万ドル(約1億7000万円)から大幅アップで残留オファーを出していたが、ロザリオ側は退団の意志を伝え、来季は新天地でプレーすることを決断したとみられる。

 韓国プロ野球のルールでは11月いっぱいは同球団に保有権があり、日米他球団との交渉が可能になるのは12月1日以降。ワールドシリーズを終えた米国では、ファンの興味は移籍市場へと移っており、ロザリオは“第2のテムズ”として注目を集める存在だ。

 16年までの3年間、NCダイノスで圧倒的な成績を残し、昨オフに3年総額1600万ドルでブルワーズと契約を結んだテムズ。移籍1年目の今季は4月に球団月間最多記録本塁打の記録を樹立するなど、中軸として31本塁打を放った。

 韓国球界で活躍した選手がメジャーでも通用する確かな前例となり、同様の成績をハンファで残したロザリオに対しても評価が高まってきているのが現状。日本国内でも阪神以外に調査を進めている球団が複数あり、太平洋をまたいだ争奪戦になることは確実な情勢となっている。

 阪神は新助っ人候補の1人として、中日・ゲレーロらとともに今後も調査を続ける方針。正式に獲得に動くか否かについて球団幹部は「他の候補を含めて、総合的に判断していくことになる」と明かした。

 来季、05年以来13年ぶりとなるV奪回へ欠かせない強力新助っ人の補強。猛虎打線の中軸を任せられるバッターを-。ロザリオらを含め、慎重に選定していく。

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