西岡、背水の二塁勝負!33歳秋季C参加、泥にまみれて大山らとの競争に勝つ!

 阪神・西岡剛内野手(33)が、11月2日から高知・安芸で行われる秋季キャンプで、二塁一本でレギュラー奪取に挑む。30日、キャンプ参加メンバーが発表となり、参加選手最年長となる背番号5は、大山ら若虎との競争に真っ向から挑み、背水の覚悟で定位置奪取の礎を築く。

 度重なる試練は乗り越えられる者だけに与えられる。西岡が目指す場所は二塁のレギュラー。強い意志を胸に臨む秋季キャンプは、参加31選手の中で最年長。文字通り背水の覚悟で挑む来シーズンへ、33歳の勝負が始まる。

 秋季練習最終日となったこの日、西岡はシートノックで二塁に就いた。目の前には、本格的にセカンド挑戦が決まった金の卵・大山。後輩のプレーを見つめ、自身は軽快なフットワークでゴロを処理する。懸命な姿勢で白球を追う男の思いは、ノッカー役を務めた久慈内野守備走塁コーチにも伝わっていた。

 「二塁のレギュラーを本気で獲る気持ちでいると思うよ。昨年はアキレス腱の断裂でリハビリだったけど、今年はキャンプからもう一度やってもらう」

 高代作戦兼総合コーチは「そのつもりでいる」と、西岡を二塁一本で鍛え上げていく方針を明言した。若手と同じく毎朝の早出特打から参加させ、最後の走り込みまでフルメニューを課していく。スタッフ全員が、背番号5からにじむ決意に応えようとしている。

 16年シーズンの開幕は7番・二塁。定位置を奪い、左アキレス腱を断裂する7月まで、打率・295とアベレージを残していた。大ケガから復活した今季は、32試合の出場で打率・228。二塁の他に一塁、不慣れな外野の守備にも就いた。シーズン終盤には再び故障に泣き、CSファーストSは不出場。二塁は上本が守り、西岡はみやざきフェニックス・リーグに出場した。

 金本監督にも、悔しい気持ちは伝わっている。「野球をする体力をもう一回つけようかなと」。タイガースタウンで原点回帰を図り、スピードスターをよみがえらせる。「人数的に紅白(戦)とかも足らないし」と実戦にも出場させる予定だ。

 この日のフリー打撃では金属バットを使用するなど、工夫を凝らす姿は鬼気迫るものがあった。泥にまみれ、自分を取り戻す。晩秋の安芸で己を磨く。

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