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阪神スカウト熱視線 “恋人”岡山商大・近藤が7回無失点10K

雨の降りしきる中、力投をみせる岡山商大・近藤 
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 「中国六大学野球、岡山商大0-0環太平洋大」(21日、マスカットスタジアム)

 今秋ドラフト上位候補の岡山商大・近藤弘樹投手(4年・安佐北)が先発し、7回2安打無失点。阪神を含む8球団、約10人のスカウト陣が熱視線を送る中で無四球、10奪三振と素材の高さをアピールした。試合は七回降雨コールドで引き分け。今カードで勝ち点を奪ったチームが、明治神宮野球大会中国・四国地区大会に進出する。

 “虎の恋人”は、やはり本物だった。降りしきる雨をものともせず、近藤はマウンド上に仁王立ちした。最速148キロの直球を軸に、4種類の変化球を織り交ぜて7回2安打無失点。「自分のことより、チームが勝てばそれでいいと思っています」と胸を張った。

 最大のピンチは0-0の四回1死二塁。先制を許せば一気に流れが傾く場面で、沖繁を遊直。続く高祖を「力を入れました」と147キロ直球で空振り三振に仕留めた。六回も2死二塁と攻められたが、後続をピシャリ。要所でギアを入れ替え、相手打者を圧倒した。

 スタンドには8球団、約10人のスカウトが集結。上位候補と位置づけている阪神は、担当の山本スカウトが熱視線を送った。1位指名は早実・清宮だが、外れ1位を含めた3位までの上位は即戦力投手獲得の方針を固めている。リーグ通算29勝を誇る近藤は、その有力候補と言っていい。

 巨人・渡辺スカウトは、躍動感あふれる投球を「広島の岡田に似ている」と評した。真っすぐ、変化球とも低めに集められれば「十分、先発ローテで回っていける」と断言。オリックス・柳川スカウトも「上位候補であることは間違いない」と太鼓判を押す逸材だ。

 昨冬に30メートルのタイヤ引きで下半身を鍛え上げ、自慢の直球は153キロまで更新した。おぼろげだったプロへの志は今、はっきりとしている。「誰しもがなれるものではないので、僕は挑戦したいと思います」。帽子のひさしの裏にしたためた恩師からの言葉が、右腕の心を奮い立たせる。

 「経験は財産、夢は動力になる」-。

 ソフトボールを追いかけていた小学生時代、当時の監督から送られたメッセージだという。天候次第で次回の登板日は流動的だが、中1日で23日に出番が回ってくる可能性は高い。勝ち点を奪えばリーグ優勝が決定し、神宮大会への道が開ける大事な一戦だ。青春時代を過ごした仲間と共に、大学4年間の集大成を見せる。優勝、そしてプロ野球選手という大きな夢が、近藤を突き動かす。

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