CSキーマン・俊介 昨季の悔しさバネに「猫背改善」で過去最高の成績

 「セCSファーストS・第1戦、阪神-DeNA」(14日、甲子園球場)

 下克上を目指すCSのキーマンは、俺だ!阪神・俊介外野手(30)が12日、デイリースポーツのインタビューに応じ、王者・広島へのリベンジを誓った。昨季はプロ最少の出場41試合に終わったが、今季は「猫背の改善」からヒントを得て課題の打撃が飛躍的に向上。ポストシーズンも猛虎打線を先頭で引っ張り、チームを日本一に導く。

 -14日からDeNAとのCSファーストSが始まる。「1番・中堅」で決戦に挑む今の心境は。

 「やることは一緒なので。自分のやるべきことをしっかりとやって、その中で結果を出して、チームの勝利に貢献できたら一番いいかなと思います。最高の準備をして臨みたいと思います」

 -9月30日・巨人戦(東京ドーム)では本塁打を含む3安打2打点。シーズン2位確定に大きく貢献した。

 「僕の中でもしっかりと結果が残せたというのは大きいですし、チームの2位が決定したことは良かったかなと思います。甲子園でやれるというのはありがたいことなので、それも良かったですね」

 -今季、打撃面の成長が著しい。その要因はどんな部分なのか。

 「まだまだですけど、しっかり自分のスイングができていることが結果につながっているのかな、とは思います。悪くなると猫背になってくるので、そういうところを意識しながら、打席に入るようにはしています」

 -猫背になると、どんな悪影響があるか。

 「ボール球に近づいて振ってしまいますし、そうなってしまうと自分のポイントで打てないというのがあったので。それが正解なのかは、正直まだ分からないんですけどね」

 -対左投手の打率が・347と高い数字が残る。一番の持ち味であり武器だと思うが。

 「左投手の時に打てて、少しずつ使ってもらえるようになったので。今で満足することではないですけど、もっと打ちたいですね。もっと右投手の時にも打ちたいと思います」

 -長打率・461も自己最高。シーズン後半には、逆方向への長打も増えてきた。

 「逆方向へ打てるということは、しっかりと踏み込めて自分のポイントで打てているということなので、いいことですね」

 -昨年は41試合の出場に終わり、2軍暮らしが続いた。

 「やっぱり情けないですし、悔しいというのもありました。このままでは終わってしまうという、プロ野球生活が終わってしまうという危機感もありました。終わりたくないという気持ちが一番で、1軍でプレーをするということだけを考えて、プラス思考でずっとやってましたね」

 -今季は74試合に出場して打率・309、4本塁打、23打点。規定打席には到達できなかったが、打撃の主要部門でキャリアハイの数字を残した。

 「まだできたんじゃないかということもありますし、いろいろ反省するところもあるので。そういう部分をまだこれからやっていきたいなと思います」

 -反省する部分とはどんなところか。

 「1年間、1軍でプレーできなかったということもそうですし、小技ができなかったことが何度かあったので。そういうところも求められると思いますし、反省する部分ですね」

 -4月5日・ヤクルト戦でバントミスがあり、これが2軍降格の引き金にもなった。

 「自分に力がないから落ちたと思います。とにかく自分のやるべきことをしっかりとやって、練習してまた呼んでもらえるようにと。最高の状態に持っていけるように、と思って練習していました」

 -2軍首脳陣は『俊介だけ目の色が違った』と証言している。

 「そこで腐っても…自分の力がないから落ちたので。まずはしっかりとやれることをやって。その中で、まだまだやれることはいっぱいあると思うので。どんな形でも結果を残して、呼んでもらえるようにと思ってやっていましたけど」

 -その時、周囲からの言葉で印象に残っていることはある?

 「上(1軍)の方に、『腐らず自分がやれることをしっかりやれ』と言われて。それはよく覚えています」

 -昨年、金本監督は中堅選手に物足りなさを感じていた。今年は、活躍を喜んでいる。

 「プレーもそうですけど、(先輩と後輩の)中に入れる立場なので。上の人が言いにくいことを僕らが言うこともありますし、下の子が思っていることを上の方に相談することも。そういうところで、大事な年代だなというのはありますね」

 -CSを勝ち抜けば日本シリーズへと戦いは続く。

 「目の前で(広島に)胴上げされて、悔しい思いをしたので。もう一回チャンスはありますし、(広島戦は)まだ先ですけど、DeNA戦で自分たちのプレーをして勝って、リベンジをしっかりやれたらいいなと思います」

 -安藤、狩野、新井良ら今季限りで引退する先輩から『日本一』の夢を託された。

 「今年はなれるチャンスがあるので、僕らも日本一になりたいので頑張りたいですね」

 -今季主催試合の観客動員数が7年ぶりに300万人を突破した。熱い声援を送り続けてくれるファンへ、メッセージを。

 「それだけ多くの試合を見に来ていただいて、応援していただいたということだと思うので。僕たちも、皆さんが期待しているようなプレーを全力でやっていこうと思いますし、優勝して恩返しができるように頑張っていきたいなと思います」

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