金本阪神、勝つしかない 守備妨害で敗戦…今季最大11差、2日にも自力V消滅

 「広島4-3阪神」(1日、マツダスタジアム)

 思わぬ幕切れでの敗戦。1点を追った九回1死一塁。阪神・西岡剛内野手(33)が二盗を決めたが、空振り三振後に体勢を崩して打席を飛び出した上本博紀内野手(31)が守備妨害を取られて併殺。首位・広島とのゲーム差は今季最大の11に開いた。2日に負けるか、引き分けでも自力優勝の可能性が消えてしまう。猛虎の意地を見せてくれ。

 同点、そして逆転への望みがつながったように見えた。九回2死二塁の好機を福留に託す流れだったが…まさかのゲームセットで断ち切られる。金本監督は納得のいかない表情で抗議したが及ばず、後味の悪い敗戦となった。

 「まあ、どうやろ。審判の判定だし。ベンチからはそう見えなかったけどね。でもそうやって説明されたら。リプレーもできるわけではないし。(上本が)妨害したと、意図的でなくても結果的に妨害したということで。それで判定ですから」

 悔やまれる結末。1点を追った九回1死一塁で、上本が6球目のフォークに手を出し空を切る。ただ、スタートを切った西岡は二盗に成功して2死二塁と思われたが、ここで思わぬ展開に。杉永球審は送球を試みた広島・会沢を上本が妨害したという判定を下し、守備妨害を宣告。予想外の幕切れとなった。

 試合後、杉永球審は「捕手の送球を妨害したということ。接触もしています。監督からは『外角のボールは出ちゃうんじゃないか』という話でしたが、偶然だろうと故意であろうと捕手を妨害したということ。それ以上でもそれ以下でもない」と説明。一打同点、一発逆転の希望は、福留が打席に入る前に打ち砕かれた。

 「何て言うかな、この球場の流れというか、どこのチームも(あまり)勝てていない、流れが悪いというか、そういう雰囲気があるけど、自分たちで打開していかないと」

 2日に敗れるか、引き分けでも自力優勝の可能性が消滅となる。ただ、この日は何もできずに敗れたわけではない。先に4点を奪われた中で3点を奪った。5戦ぶりにスタメン復帰させた福留は、試合後こそ無言だったが、五回に左前適時打で存在感を示した。西岡も猛打賞と、打線が沈黙したわけではない。

 試合後の会見の最後、そこまでの淡々とした口調とは少し違い「あと一歩ということだったけど…また明日、頑張りましょう」と語気を強めた。スタンドが赤く染まるアウェーゲーム。厳しくても、ファイティングポーズは崩さない。消化不良の思いは、試合にぶつけるだけだ。

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