俊介、会心の神話弾 プロ5本目、打てば必勝の一撃

 「中日2-4阪神」(29日、ナゴヤドーム)

 会心の一撃だった。どちらも譲らない、緊迫したゲーム展開を阪神・俊介のバットが変えた。6月13日・西武戦(甲子園)以来、出場21試合ぶりの2号先制2ラン。「前の2打席が三振だったので、とにかく『後ろにつなごう』という気持ちで入りました」と胸を張った。

 場面は0-0の六回1死一塁。先発・小笠原のチェンジアップをすくい上げ、左翼席まで運んだ。「しっかり自分のスイングができているので、結果につながっていると思います」。前日は3安打2打点の大活躍。7月は21打数7安打、打率・333と好調だ。

 金本監督も「まさかと言ったら失礼ですけど、低めのボールをうまくすくい上げてね」と成長を感じている。今季は開幕1軍スタートを果たしたが、4月8日に出場選手登録抹消。若手と一緒に鳴尾浜で汗を流し「とにかく強く振ることです」と、原点に立ち返って自分を見つめ直した。

 「今年の俊介は気持ちが違うと思うよ。『今シーズンが勝負』という姿勢が目で見て分かるし、それは若い選手に対してもいい影響を与えているんだよ」

 掛布2軍監督には、今季に懸ける熱い思いがビンビン伝わっていた。糸井の加入、さらには若手の台頭で激しさを増している定位置争い。福留、糸井の代役-。いや、志はもっと高い場所にある。

 俊介が一発を打てば、チームは必ず勝つ。プロ通算5本目の快音で、不敗神話は「5」に伸びた。もう“脇役”とは言わせない。

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