岩田が676日ぶりの白星 5回3安打2失点「フラフラで申し訳ない」と笑顔

7回、DeNA・筒香嘉智の放ったゴロをさばいた阪神・大和(左)を迎える阪神・岩田
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 「阪神10-3DeNA」(27日、甲子園球場)

 今季初登板初先発となった阪神・岩田稔投手が、DeNA打線を5回3安打2失点に抑え、自身676日ぶりとなる白星をつかんだ。

 昨年は6試合に登板し、3敗で勝ち星なし。勝利は2015年9月20日、8回4安打1失点に抑えたヤクルト戦にまでさかのぼる。

 立ち上がりから制球に苦しみ、初回1死から田中浩に右前打を許すと、続く筒香には三塁内野安打。その後ダブルスチールを決められ、自身の暴投で先制点を奪われた。

 二回も先頭の梶谷に与えた四球をきっかけに1点を追加され、三回はプロ初のボークも記録。5四球と不安定だったが、真骨頂の粘り強い投球で要所を締めた。

 味方打線も四回に、中谷が逆転の11号3ランを放ち、逆転に成功。1点リードのまま五回を投げ終えて、2番手のメンデスにマウンドを譲った。

 「中谷の本塁打で試合をひっくり返してもらい、救われました」と岩田。

 40分間の降雨中断をはさんだ八回には打線が大爆発。大山の3号2ランなど一挙7点を奪い、試合を決めた。

 お立ち台に呼ばれたベテラン左腕は「最高です。終わると思っていたので…。このタイミングで呼んでいただいたので自分を出せるようにと臨んだピッチングですけど、フラフラで申し訳ない」と笑顔。1年10カ月ぶりの勝利には「めちゃくちゃ感謝しています」と目を赤くしていた。

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