糸原、離脱へ 八回遊飛捕り損ね右膝負傷…立てず病院へ 金本監督「本当、痛い」

 「阪神3-14広島」(19日、甲子園球場)

 阪神・糸原健斗内野手(24)が右膝を負傷。八回の守備で遊飛を捕球し損なった際に痛め、担架で運ばれた。この日も2安打を放つなど打撃好調のルーキーは、糸井に続いて離脱となる見込みで、チームにとってはかなりの痛手だ。試合は今季最多14失点で大敗。首位広島とのゲーム差は9に開いた。金本知憲監督(49)は力の差を認めながらも「ファイティングポーズは崩さない」と前を見据えた。

 試合終了の瞬間、金本監督は厳しい表情のままスコアボードを見つめた。今季ワーストの14失点、止めることができなかった広島打線の猛攻-。首位を追走するためにも勝ち越したかった一戦に敗れ、指揮官はこう率直な思いを吐露する。

 「確かに個々の力は負けていると思うし、力の差、実力の差は成績を見れば分かると思う。そこに追いつくには練習しかない。個々の力を上げて対抗していくしかない。ピッチャーもいい打線を抑えていくしかない」

 昨季の王者、そして今季も首位を快走するチーム力をまざまざと見せつけられたゲーム。ただ虎が負ったダメージはこれだけではなかった。新人ながら好調な打撃で下位打線のキーマンとなっていた糸原をまさかのアクシデントが襲った。

 八回、大量リードを許し、なおも2死一塁から代打・バティスタの打球は高々と舞い上がって遊撃後方を襲った。糸原は落下地点に入ったかと思われたが、不規則な風にあおられたボールはグラブをはじいた。慌てて芝生に落ちそうになるボールを拾いに行った際、右膝を強くひねった。

 駆けつけたトレーナーがすぐさま担架を要求し、立ち上がることすらできずグラウンド外へ運ばれた。クラブハウスへは患部にアイシングをしながら車いすで移動。その後に大阪市内の病院へ向かった。

 「まだ報告が入っていないから」と金本監督は多くを語らなかったが、状態はかなり深刻とみられる。後半戦開幕3試合で、打線の核となり得る糸井に続き、糸原までもが戦線離脱となることが濃厚。「今、調子がいいだけに…本当、痛いわね」と指揮官も偽らざる心境を明かす。

 これで広島とは今季最大タイの9ゲーム差へ開いた。振り返れば3位・DeNAは0・5ゲーム差へ迫ってきている。

 試合終了直後、金本監督は選手たちを集め「もう一回、上を見てやっていこう」と語りかけた。「絶対にファイティングポーズは崩さないし、向かっていくだけです」。広島との実力差は歴然かもしれない。絶望的な力の差があるかもしれない。それでも、戦い抜く姿勢だけは絶対に貫かなければならない。

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