藤浪、球威犠牲に7回2失点 脱力投法で与四球2「手応えはない」

 「ウエスタン、阪神13-6広島」(24日、甲子園球場)

 課題克服の兆しは見せた。2軍調整中の阪神・藤浪晋太郎投手(23)が先発し、7回5安打2失点。与四球2と制球面の向上を数字で示した。「あまり一生懸命にならず、頑張りすぎずフォームだけ安定させて」と試行錯誤の脱力投法を披露した。

 うまく力が抜けていた。力感のないフォームでテンポ良く投げ込んだ。四回に2失点したが、全体的に安定感はあった。ただ藤浪自身は納得しない。

 1軍では制球難を露呈し、それが降格の原因の一つとなった。前回登板だった16日の2軍・オリックス戦(舞洲サブ)では5四死球2暴投と乱調。この日も「手応えを得たということはないですけど、悪くはなかった」と完璧な修正とまではいかなかった。

 掛布2軍監督も「ちょっとおとなしかったかな。それでも150キロの直球を投げられるわけだからね」と地力を評価しつつ、「今日の投球で1軍相手には厳しいんじゃないの」と指摘。制球を意識するあまり、球威を犠牲にしているからだ。次回登板は6月30日からのウエスタン・中日3連戦(ナゴヤなど)で予定。1軍復帰へ藤浪がもがき続ける。

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