メッセ今季最短KO “珍事”で狂った?4回5失点鯉にのまれた

 「広島13-3阪神」(23日、マツダスタジアム)

 虎投手陣が崩壊。リーグ戦再開初戦で大敗を喫した。先発のランディ・メッセンジャー投手(35)がまさかの4回5失点KO。2番手の柳瀬明宏投手(33)が菊池に満塁本塁打を浴びるなど、1回に3発を被弾して8失点と大炎上した。首位攻防戦第1ラウンドは、試合中盤にして勝負が決した。

 冷静に敗戦を振り返った。帰りのバスに乗る間際、立ち止まって自分の投球内容を見つめ直す。「自分のゾーンが高くなってしまった。それを見逃さずにうまく打たれた」。首位攻防3連戦初戦を託された先発・メッセンジャーが5回もたず。鯉打線にまさかのKOを食らってしまった。

 いきなり起こった“珍事”で狂いが生じたのか-。初回、1番・田中への初球。外角高めに浮いた直球を左翼へ運ばれた。ライナー性の打球はフェンスのラバーに空いていた穴に入ってしまう事態に。一度は本塁打判定となったが、リプレー検証で二塁打となった。

 得点を与えず事なきを得るかに思えたが、今度は小技で揺さぶられる。「セーフティーバントでリズムが狂った?それも野球。言い訳にはしたくない」。続く菊池に三塁へのバント安打を決められ無死一、三塁となり、打席に迎えたのは丸。フルカウントからの低め直球を捉えられた打球は左翼への先制二塁打。さらに、鈴木と松山に連続犠飛を許し、この回3点を献上した。

 “術中”にはまったようだ。鯉打線に許した安打は反対方向が目立った。「向こうが失投を見逃さなかった」。三回にも2点を奪われ、五回の打席で代打・大山を送られて交代。今季最短となる4回でマウンドを降りただけでなく、今季ワーストの5失点を喫した。

 右腕の投球内容に「変化球が上ずっていたし、インサイドによう投げきれなかった気がしますね」と金本監督。今後の巻き返しへは、助っ人エースの力が不可欠だ。

 このまま、おとなしくしているほど柔ではない。「(フォームも)しっくりきていた。調子も悪くはなかった」。不安要素は感じていない。マツダで味わった屈辱は必ず返していく。

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