糸井、古巣撃ち任せろ!オリックスと関西ダービー楽しみ

 関西ダービーは、超人のバットで制す!阪神・糸井嘉男外野手(35)が5日、“古巣撃ち”を誓った。6日からは、昨年まで4年間在籍していたオリックスとの3連戦(京セラ)。6日の相手先発は金子千尋投手(33)だが、相手にとって不足はない。思いを込めた一振りで、首位奪還へ突き進む虎を勝利に導く。

 待ちに待った関西ダービーを特別な思いで迎えている男がいる。「古巣」と呼ばれるその相手は、今でもかけがえのない宝物。だが、情けはいらない。猛虎戦士となった今、全力で倒しにいく。「楽しみやね」。虎柄に染まる糸井がオリックスの前に立ちはだかる。

 負けられない。京セラドームのマウンドに上がるのは、盟友・金子だ。リーグ2位タイの6勝、同トップの3完投と抜群の安定感を誇る右腕。糸井が首位打者に輝いた14年シーズンは、金子も沢村賞を獲得するなど投打でチームをけん引した。互いを認め合う両者が、真剣勝負の場で火花を散らす。

 「最悪(笑)。それは冗談ですけど、いいピッチャーやし、楽しみですね。打てるように頑張ります!」

 日本ハム時代の対戦成績は35打数7安打、打率・200、1本塁打。キレのある真っすぐと、多彩な変化球のコンビネーションに苦しめられた。苦い記憶は克明に残っているが、超人は進化している。現在は打率・272とまだ本調子ではないものの、得点圏打率・392はリーグトップ。無類の勝負強さを誇る糸井のバットが、球界を代表する金子のボールを打ち砕く。

 さらに、追い風となるのが不安を抱える右膝の良化だ。4日・日本ハム戦(甲子園)では、今季初の2試合連続盗塁を記録。本屋敷トレーナーが「いい状態にあると思います」と話す患部の現状は、前向きに捉えていい。金本監督も、その「足」に期待を寄せる。

 「こちらからプッシュすることもありますけど、基本的には状況を考えて。点差、イニング、アウトカウント、打者、次の打者といろいろ。中村(外野守備走塁)コーチとこっちで状況を見ながら、任せる時は全部ノーサインで任せています」

 2試合連続で1番に座っているが、再び3番へ戻す可能性もある。また、DH起用など作戦は流動的だ。慣れ親しんだ浪速が舞台の関西ダービー。糸井は息を整え、ゆっくりと戦いの場へと向かう。その双肩に、チームの命運が託されている。

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