糸井ダメ押し打 打点挙げれば7連勝!七回中谷の送りバント失敗帳消しに

 「阪神6-0中日」(28日、甲子園球場)

 勝負どころでの一打に、阪神・糸井の魅力が凝縮されている。3-0で迎えた七回。上本の右前適時打で4点目を加え、打席には得点圏打率・474の“超人”だ。先発・大野の初球、外寄りのボールをバットの芯に乗せた。

 打球は左翼・工藤の頭上を悠々と越え、糸井は余裕を持って二塁へ到達。力強く拳を握り、聖地に響く大歓声を全身に感じた。「良かったですね」。勝利をグッと手繰り寄せるダメ押しの2点適時打。27日・DeNA戦に続く価値ある打点に表情も明るい。

 初回1死一塁では一、二塁間を破る右前打を放った。25日・DeNA戦以来、2試合ぶりのマルチ安打を記録。「続けていきたいですね」。打率・304とアベレージも上がってきた。金本監督も背番号7のバットを頼りにしている。

 「ミスを、そういう中堅とベテランがカバーするという。チームとして理想的な。カバーし合ったところが頼もしいです」

 七回無死一、二塁では、中谷が送りバントを失敗していた。上本、糸井の連続適時打は後輩の失敗を帳消しにする快打。そんな背中を見て、指揮官は理想のチーム像を脳裏に描いた。全員で助け合いながら、一つの方向へ向かっていく。その中心に糸井がいる。

 今季のカード初戦の成績は9試合で34打数16安打、打率・471、1本塁打、9打点。打点を挙げた試合はこれで7連勝だ。チームを勇気づけ、力強くけん引している。黄金週間を前に、上昇気流に乗り始めた。その勢いは、誰にも止められない。

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