藤浪、大乱投 荒れすぎ8四球→畠山に死球 指揮官「ピッチングになってない」

 「阪神1-3ヤクルト」(4日、京セラドーム大阪)

 遺恨を残した一戦は、阪神・藤浪の乱調が引き金となった。200イニングを目標にした今季初登板。連敗阻止を託された一戦で、5回までに117球を要した。5安打2失点の結果以上に、9四死球や暴投もあった。金本監督も怒気を含んだ。

 「ピッチングになってないね。ストライクが入らないんだから。どうしようもないね」

 初回に40球を要すなど、序盤から不安定な投球。2失点で踏ん張っていたが五回だ。無死一塁で畠山。2ボールからの3球目、内角の142キロ直球が顔付近を襲った。倒れ込んだ畠山が、起き上がってマウンド方向へ。藤浪は「申し訳なかった」と帽子を取って謝ったが、両軍入り乱れての乱闘騒ぎとなった。

 5イニング全て先頭打者の出塁を許した。フルカウントは9度。WBC出場による調整遅れか、NPB統一球への順応不足か。「ここまで合わないのはなかなかなかった」と、最後まで制球は定まらなかった。ヤクルト戦は14年から7連勝中だったが今季初黒星。奪三振0に終わったのは104試合目の登板で初めてだ。

 「浮き足立った。最後まで自分のフォームで投げられなかった。打者との勝負以前。反省すべきだが、引きずらないようにしたい」

 藤浪は必死に前を向き、香田投手コーチも背中を押した。「自分の球を信じて自信を持って。腹をくくって勝負して欲しい」。チーム浮沈のカギを握る存在だ。今後も続く火曜日のマウンド。1週間の投手編成を左右するだけに、早い段階での修正が求められている。

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