糸井、2戦連発! 右肘の痛みなんの!関西虎党にあいさつダ~ン

 「阪神1-3ヤクルト」(4日、京セラドーム大阪)

 両手に確かな手応えが残った。打席からゆっくりと大股で走りだした阪神・糸井。視線の先に捉えた白球は、弾丸ライナーで右翼3階席に突き刺さった。乱闘騒ぎで異様なムードが漂う球場を、2戦連発のソロアーチで一気に反撃ムードへ変えた。

 場面は2点を追う六回だった。1死走者なしで迎えた第3打席。カウント2-1からやや浮いたチェンジアップを一振りで仕留めて見せた。「まだ2点差の打席でしたし、絶対に打つという気持ちで打席に入った」。ヤクルトの新外国人・ブキャナンに味方打線がてこずる中、お手本のようなスイングで反撃ののろしをあげた。

 2日の広島戦で右肘に死球を受けた影響で、当初は出場が危ぶまれていた。本屋敷トレーナーは「この前よりマシですが、まだ腫れと痛みはある」と明かしていた。普段は左投手と対戦する時にしかつけないエルボーガードを着用。試合前のシートノックも回避するなど、ダメージの大きさをうかがわせた。

 それでも強行出場し、きっちりと結果を出した糸井。途中交代した2日の試合後、ロッカーで金本監督と会った際に状態を問われた。その際に超人は「監督だったら、休まないですよね?」と笑顔で返していたという。

 試合開始5時間前の午後1時、人けのない京セラドームのグラウンドで黙々とティー打撃を行った。ロングティーでは入念に右肘の状態と打球の軌道を確認していた。

 試合に出るために、最善を尽くす。そして結果を出す。金本監督は頼もしいかの問いに「そりゃそうですよ。見ての通り、今のところ、いいところで打ってくれているし」と背番号7を称えた。帰路につく際、「右肘?大丈夫」と言い切った糸井の力が、連敗を止めるためには必要だ。

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