金本阪神、仕切り直しだ 3年ぶり開幕カード負け越し

 「広島9-1阪神」(2日、マツダスタジアム)

 粘りながらも、七回の5失点で一気に突き放された。マツダスタジアムが沸き上がる中、三塁ベンチは重く沈んだまま。開幕戦の白星を生かせず、ミスで敗れた前夜の流れを断ち切れなかった。阪神・金本監督は落ち着いた口調ながらも、投手陣の課題に言及した。

 「能見も(ともに田中の)ポテンヒットからの2点が、初回と三回か。アンラッキーと言えばアンラッキーで。抑えてるんだけど、そこから粘れなかったというか。(能見に限らず先発は)最低6回は(ゲームを)作ってもらわないと」

 サヨナラ勝ちの勢いを持ち込んだ広島打線にのみ込まれた形だ。能見は不運な当たりもあり、初回と三回に2失点ずつ。四回途中降板となった後は松田は好投したが、岩崎が七回につかまるなど継投に苦しむ結果となった。

 1勝2敗で終わった3連戦。開幕カードの負け越しは14年以来3年ぶりとなったが、この3試合に共通するのは、先発が6回を投げきれなかったこと。初戦のメッセンジャーは勝利投手になったが5回0/3、前日の岩貞は5回、この日の能見は3回1/3で降板。3試合で計36被安打で24失点。先発が試合を作れないと、どうしても苦しい流れになってしまう。

 野手の守りのミスも含めて反省点がはっきり見えた3試合だったが、前向きな材料もある。この日は「右バッターは(九里の)シュートにやられたかな」と糸井のソロによる1点に終わったが、開幕から2戦連続で2桁安打を記録するなど打線の状態は悪くない。

 「(初戦で)1つ取れたというのがやっぱりね。ジョンソンを崩したし、岡田も崩したし、そこは自信を持っていってほしい」と指揮官。4日からは京セラ、甲子園と地元で6連戦。仕切り直しかという問いには、力強くうなずいて球場を離れた。いいところは伸ばし、課題を克服しながらチームを整えていく。

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