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糸井 虎1号!弾丸3ラン 超人パワーだ!右翼中段へズドン

1回、先制の3ランを放った糸井 
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 「オープン戦、ヤクルト3-3阪神」(19日、神宮球場)

 これが、みんなが待っていた弾道だ。右膝関節炎で調整が遅れていた阪神・糸井嘉男外野手(35)が、ヤクルト戦の一回、右翼スタンド中段に強烈なライナーで突き刺す3ランを放った。オープン戦では自身5年ぶりとなる一発は、虎移籍後の初アーチ。春の訪れとともに、超人がバットの調子も上げてきた。

 すさまじい弾道が神宮に漂う春の空気を切り裂いていった。美しい放物線ではなく、低い弾丸ライナーで右翼席中段に突き刺さった打球。見たこともないようなアーチに沸き上がる虎党。大歓声と暖かい日差しを一身に受けて、糸井は悠然とダイヤモンドを回った。

 初回、連続四球で無死一、二塁と好機が広がって迎えた第1打席。カウント2-1からオーレンドルフのチェンジアップにバットは空を切った。追い込まれてからの5球目、浮いてきた同じボールを見逃さなかった。

 力強いスイングで一閃すると、右翼・雄平が2、3歩動いただけで追うのを止めた。その頭上を越し、突き刺さった移籍後初の3ラン。「追い込まれてからしっかり対応できたのは良かった」と納得の表情を浮かべる。

 直球待ちの変化球対応ができたか、の問いには「時と場合による」と多くを語らなかった糸井。それでも甘い球を一振りで仕留めた集中力、直前に空振りしたボールへの対応力は状態が上がってきている確かな証しだ。

 そしてライナーでスタンドに突き刺す圧倒的なパワー。オフにメディカルチェックを担当した杉本チーフトレーナーは「すごい体をしていた。ビックリした」と目を丸くした。バランス良く、筋肉のよろいで固められたアスリート体形。ストイックに自分を追い込める人間でなければ、作ることはできない。

 糸井と接してきたチームスタッフは「すべての時間で野球が最優先になっている」と明かす。トレーニング、食事、プライベートな時間も常に野球のことを考えて行動する。近年、大卒投手の野手転向は極めて成功例が少ない中で、一流の成績を残してきた要因がここにある。

 金本監督は「本人が一番、安心というかホッとしているでしょう」と評し、「スイングのキレというか速さというか、もう少しだと思うよ」と一層の良化を予告した。帰路に就く際、ファンからサインを求めるユニホームが入った袋を渡され「何でもらったんやろ?」と首をかしげた超人。昨季、打線に欠けていた“長打力”というピースを、背番号7は確かに持っている。

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