原口一塁コンバート決定!右肩リスク考慮&打力最大限生かす

 阪神・原口文仁捕手(24)が今シーズンは主に一塁手としてプレーすることが明らかになった。2日、矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(48)が「メインはファーストになる」と明言。キャンプ最終日に通達され、この日、原口は甲子園での全体練習でファーストミットを使用した。投内連係でも一塁に入り、サインプレーを確認。与えられたポジションで、最高のパフォーマンスを体現する。

 打力を存分に生かすための決断だ。正捕手奪取へ向けて調整を進めてきた原口が、本格的に一塁手に挑戦する。「これからオープン戦とかにも出ていくと思う。やれることをしっかりやっていきたい」。いつもと変わらぬ表情で意気込んだ。

 矢野作戦兼バッテリーコーチが意図を説明した。「右肩も良くなっているのも分かるし、キャッチャーをやりたい気持ちは分かってる。原口のことも大事だし、チームのことも考えて。バッティングの良さとか、いろいろ考えると一塁でやった方がこれから先も生かしていけるものになると思う」

 昨年の秋季キャンプから、原口は捕手一本を宣言して取り組んできた。痛めていた右肩のリハビリも懸命にこなし、回復具合をスローイングなどでアピール。だが、長いシーズンを通して考えると再発の可能性もゼロではない。リスクを考慮し、開幕前に現時点での最善策をとった。

 この日の帰阪後初めての練習ではキャッチボール時からファーストミットを使用。投内連係でも一塁に入り、サインプレーなどの動きを確かめた。「サインプレーは(キャンプで)入っていなかったので、動きも分かっておかないと。きょう確認できたので良かった」。守る場所は変わっても、いつも通り大きな声を出して投手陣に声をかけるなど、雰囲気を盛り上げた。

 もちろん「打てる捕手」の存在は希少で、金本監督は「両にらみというのもある。ちょっと一塁を多めにやっていこうということ」と話した。矢野コーチも「チームがあまりにも点が取れないとかあるから。キャッチャーを守る可能性を無くしたわけではない」とし、今後のチーム状態を見据えて選択肢を残しておく考えだ。

 一塁がメインになっても原口は前を向いている。3日は誕生日で、25歳になって迎えるWBC強化試合・日本代表戦(京セラドーム)へ向け「注目されると思う。結果でアピールしたい」と言い切った。気持ちは変わらない。与えられたポジションで、最高のプレーを追求する。

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