メッセ3・3侍斬りまっせ 開幕へ“金曜ローテショー”始まりや

 「阪神春季キャンプ」(26日、宜野座)

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(35)が3月3日に行われる侍ジャパンのWBC強化試合・日本代表戦(京セラドーム)に先発登板することが26日、明らかになった。開幕投手筆頭候補の助っ人右腕は、日本代表を相手に真剣勝負を挑む構えだ。侍斬りで3年連続となる大役をたぐり寄せる。

 侍戦士にひと泡吹かせてやるゼ。3月3日に行われるWBC強化試合の日本代表戦にメッセンジャーが先発する。一流の打者を相手に、真剣勝負を挑む。

 「いいバッターと対戦できるのはいいことだと思う。自分が今、どういう状態なのか確かめるのにも適している。結果にもこだわりたいですし、やるからには負けたくない」

 代表メンバーにとっても、198センチと長身の助っ人と対戦できる格好の機会だ。WBC本戦を前にいい“予行演習”となる。だが、右腕にとってはアピールの場でもある。タダで練習台になるわけにはいかない。自身も大役を任せられるよう、好投するだけだ。

 前回13年大会の直前にも、強化試合で先発した経験がある。当時の代表メンバーだった鳥谷から空振り三振を奪うなど、3回2安打無失点。各球団から選ばれていた日本球界屈指の好打者たちをしっかりと抑え、力をアピールした。そして、ヤクルトとの同年開幕戦でも6回3失点で勝利投手になっている。

 強化試合に登板することで、開幕に向けて順調な調整ができそうだ。試合当日は金曜日。今季の開幕戦である広島戦(マツダ)も同じ金曜日だ。その後も、週末に登板していくことが予想される。登板間隔が安定し、シーズン前から盤石なケアも可能になる。

 昨季終了後、金本監督から日本一早い開幕投手の“内定”をもらったメッセンジャー。帰国後もトレーニングを続け、体を絞って1月下旬に来日した。激ヤセで周囲を驚かせたが、それだけの覚悟を持って臨むシーズン。今季にかける思いは一層強い。

 この日も宜野座でブルペンに入り、打者を立たせて77球の熱投。シュート気味に曲がる直球に首をかしげる場面もあったが、投球を終えると納得の表情でマウンドを降りた。捕手を務めた坂本とグータッチ。「(重心を)後ろに残して、前にいきすぎないように」と体重移動を意識して練習に励んでいる。

 NPB在籍8年目。実績、経験ともに豊富で周囲の信頼も厚い。チームの勝ち頭で、中心的存在。V奪還の使命も背負う背番号54。虎の頼れる男が「SAMURAI」の前に立ちはだかり、自身の力を誇示する。

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