横田 亡き祖母のために活躍だ 昨年3月死去、今オフ墓前に約束
阪神の横田慎太郎外野手(21)が7日、天国の祖母に飛躍を誓った。昨年3月に母方の祖母・北園愛子さん(享年89)が死去。小さい頃から「家にも行ったりして、かわいがってもらっていた」と別れを惜しみつつ、「結果を出して、恩返しできるようにしたい」と今季の飛躍を誓った。
愛子さんは大切な存在だった。「近所に住んでいましたし、小学校の時とか、よく試合を見に来てくれていた」と思い出を振り返る。だが横田が中学生になると、愛子さんの体調が悪化。試合観戦の頻度も減った。それでも横田のことを気にかけ、応援してくれていたという。
亡くなったのが昨年のオープン戦期間中だったため、葬儀にも参列できず近くで手を合わせられなかった。「しっかり、お墓参りもできました」。年末に鹿児島に帰省し、初めて墓前に立った。悲しみをこらえ、今後の活躍を約束した。
祖母のために、自身のためにも、今季にかける思いは人一倍ある。「4年目ですし、外野は糸井さんも入ってきて競争が激しくなる。一つのチャンスをものにできるように、練習から試合のつもりでやっていく」。胸に秘めていた熱い思いを打ち明けた。
虎風荘に帰るのは、本来なら8日の予定だったが、施設などの環境面を考え6日夜に鳴尾浜へ。この日の午前9時前にはグラウンドへ向かい、すぐにポール間をダッシュ。その後もウエートトレ、バッティングなど、約5時間行った。必ず1軍に。晴れ姿を天国に届ける。