高山 新打法でソロ含め3安打2打点 「練習の方向性に自信」

 「練習試合、阪神14-7LGツインズ」(13日、安芸市営球場)

 夢のある原口との2者連続弾に安芸の阪神ファンが盛り上がった。四回1死で迎えた高山俊外野手(23)の第2打席。横手左腕、梁效準の109キロカーブに体勢を崩されながらも反応。捉えた打球は放物線を描いて右中間フェンス奥のスコアボードを直撃した。

 「シーズン中にできなかった、崩されながらのホームラン。本当に今、練習していることが出た1本」という納得の一撃。「今、やっている練習の方向性に自信が持てた。これからも続けていこうと思います」と大きな手応えを口にした。

 1年目の今季は134試合に出場して、打率・275、8本塁打、65打点。球団新人記録を更新する年間136安打を放ったが、さらなる進化へ今秋は打撃フォーム修正に取り組んでいる。最近は「右腰が開かないように、左肩が出ないような打ち方」を意識し、早くも結果に表れた。

 「今まで通りなら右腰が開いて、ちょっと抜かれて、引っかけてという凡打が多かったですけど、練習している通り、開かずにヘッドで打てた」。自身の変化に納得の表情を浮かべた。

 この日は3番・北條、4番・原口と中軸を形成し、全員が安打、打点を記録。超変革元年を象徴する3人の並びに金本監督は「近い将来ね。まあ(自分の)希望でもあるし。そうなれるように彼らに頑張ってほしい」と期待を寄せる。以前から「チームを引っ張っていけるような存在になりたい」と言い続ける高山も「そういうところに将来的に立てれば」と前向きだ。

 一発以外にも五回の第3打席は中前打、六回の第4打席も右前適時打。さらに課題の守備でも四回には左翼線の飛球をスライディングで好捕。「今、練習しているところの一つなので、今日はいいプレーが出てよかったな」とうなずいた。

 キャンプ終盤で疲労は蓄積しているが、今季最後の対外試合で今秋の成長の跡を記した。「あと少しなので、もっと追い込んで、と思います」。この日の収穫を励みに全力で課題に取り組み続け、2年目シーズンへとつなげていく。

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