ドラ2富士大・小野、宮沢賢治精神で日本一だ 柳にも佐々木にも負けない

 阪神にドラフト2位指名された小野泰己投手(22)=富士大=が4日、花巻市役所で上田東一市長を表敬訪問した。10日から開催される明治神宮大会出場に向けて健闘を誓うとともに、ドラフト指名報告を行った。同大会に出場する中日ドラ1・柳(明大)、ロッテドラ1・佐々木(桜美林大)に勝ち、日本一へ-。栄冠を手土産にプロ入り後は「160キロ超え」を目指す。

 柳ニモマケズ、佐々木ニモマケズ-。大学4年間を過ごした岩手県花巻市。実は宮沢賢治の出身地だ。そんな偉大な詩人にあやかり、小野は2人のドラ1右腕に闘志を燃やした。

 「1位で指名されて、期待されている選手ですし意識します。負けたくないですね。特に柳君は(大学日本)代表でもキャプテンをしていますし。大学で一番いいピッチャーだと思うので」

 10日から開催される明治神宮大会。中日からドラフト1位で指名された柳率いる明大とは、順当にいけば準決勝で対戦する。ドラフト2位で指名された小野にとって力を証明する絶好の機会だ。「最後の最後。今までやってきたことを出すだけ。日本一を目指してやっていきます」。プロ入り後もライバルとして戦う同級生に投げ勝ち、その先にある栄冠を勝ち取る。

 将来の野望は壮大だ。自慢の直球は現段階でMAX152キロだが、この日の表敬訪問で上田市長に抱負を問われると「160キロを投げたいです」と宣言した。思わず富士大の豊田監督も「お前すごいな!」と仰天。右腕は「(大谷が計測した)165とまではいかないけど(目標は)大きい方がいいと思うので」と真っすぐな目で話した。

 十分に到達する余地はある。184センチと長身だが、75キロで細身な体形。今後体が大きくなれば、さらに球速は上がるはずだ。「(春季)キャンプまでに最低80キロにしたいです」。プロでは食べて、鍛えて体作りに取り組む覚悟だ。

 もちろん質も求める。理想は藤川の火の玉ストレート。サウイフモノニ ワタシハナリタイ-。聖地から花巻に届く活躍をみせる。

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