金本監督、若虎遠隔チェック可能に フェニックスL阪神戦全18戦ネット生中継

 阪神が10月3日から始まる「みやざきフェニックス・リーグ」で、全18試合を生中継することが28日、わかった。球団公式動画配信サービス「虎テレ」を活用し、インターネット配信する。これにより、金本知憲監督(48)の遠隔チェックも可能。掛布雅之2軍監督(61)が推し進める育成改革も含めて、今年の南国はひと味違う。

 宮崎で繰り広げられるサバイバルに“カメラ”が導入される。10月3日・日本ハム戦(清武第二)から始まる全18試合を、球団公式動画配信サービス「虎テレ」が生中継。来季の飛躍を目指して戦う若虎の奮闘ぶりが、全世界で見られる。もちろん金本監督も、だ。

 球団関係者は「各部署で了承を得ることができました。宮崎での試合を、全国のみなさんにも見ていただきたいと思っています」と説明した。宮崎に直接視察へ出向く金本監督も、全試合を観戦するのは日程上不可能。10月9日には秋季練習が始まる予定だ。そんな指揮官にとって「遠隔チェック」できることは、朗報と言える。

 来月29日からの秋季キャンプ、そして来年の春季キャンプの参考資料になることは間違いない。横田、江越ら今季1軍で結果を残せなかった若虎も、アピールできる絶好のチャンス。来季へ、生存競争はさらに激化していく。

 また、今回の取り組みは掛布2軍監督の「改革」ともマッチする。「ファンの目が選手を育てる」と語る背番号31にとって、宮崎での戦いが全国配信されるのはうれしいことこの上ない。甲子園から直線距離にして、約480キロ離れた南国での22日間。“見られている”意識があることで、いい意味で若手にプレッシャーがかかる。

 選手によるサイン会を10日・巨人戦、16日・韓国ハンファ戦(いずれもアイビー)の2日間で実施。例年、練習試合を組んでいた4日間の練習日のうち、3日間を休養日に充てるのも掛布流。「試合(全18試合)に集中させるため」と数字にこだわらせたい考えを示し、目標設定シートの提出も課している。球団も「掛布イズム」の後押しを惜しまない。

 生中継により、金本-掛布ラインもより強固なものになるだろう。今年芽が出た若手の多くは過去、宮崎で成長のきっかけをつかんでいた。北條は内野の全ポジションをこなし、原口は一塁に挑戦した。未来への可能性を紡ぐ実戦の日々は、選手たちを変えていく。

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