高山、ミスターの新人猛打賞記録並ぶぞ 東六の通算安打塗り替えた神宮で

 移動前に記者の質問に答える高山
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 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(23)が10日からのヤクルト2連戦(神宮)に備えて9日、東京入りした。ここまで12度の猛打賞を記録し、巨人・長嶋茂雄の新人記録14度にあと2と迫る。明大時代に東京六大学リーグの通算安打記録を塗り替えた学生野球の聖地で、六大学の大スターだったミスターと肩を並べる。

 12球団トップの得点圏打率・398を筆頭に、新人離れした活躍の数々。不言実行を胸に戦ってきた高山のルーキーイヤーも、残すところあと13試合。「ミスター超え」は射程圏内だ。

 1試合3安打以上はここまで12試合。58年に新人記録を打ち立てた巨人・長嶋は実に14試合を数えた。高山と同じ千葉県出身で、さらに立大卒と東京六大学リーグの大先輩でもある。10日からのヤクルト2連戦は、青春の思い出が詰まった神宮だ。野球界の夢、偉大な選手と並ぶ大舞台は整っている。

 「自分の結果ももちろんそうなんですけど、勝ちにつながることが一番だと思います」

 チームは長期ロード開けの8月26日・ヤクルト戦(甲子園)から、1勝10敗と大失速。3番に座る高山にも責任は重くのしかかっている。奇跡のCS進出へ、今は自身の記録より勝利が最優先。10日の相手先発は、今季5打数3安打と好相性の杉浦だが、つなぎ役もいとわない構えだ。

 「昨日(8日)の試合のように、進塁打を打つことも必要だと思います。ヒットではなくても、それが結果に結びつくのであれば、そういう役割もやっていきたいと思います」

 8日・巨人戦(甲子園)の四回無死二塁。高山は一ゴロを打ち、二走・大和の三進を助け、続く福留の先制タイムリーを呼び込んだ。新人離れしているのは高い技術だけではない。「勝つために」の精神が、ヒットメーカーのバットを支えている。

 積み上げてきた122安打は、98年・坪井智哉の球団記録135安打まで13。たたき出してきた57打点は、50年・徳網茂の69打点まであと12と迫る。新人王の最有力候補はまずは目の前の一戦を全力で戦う。長嶋を超えたその先に、飛躍への新たな扉が待っている。

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