メッセ、今季最短KO 乱調5失点、2年ぶり2桁星おあずけ

 「ヤクルト6-1阪神」(6日、神宮球場)

 球だけでなく、感情もコントロールできない。阪神・メッセンジャーの自滅パターンだった。0-0の三回、先頭坂口の右線二塁打を皮切りに5安打2四球と1犠飛で5失点。左翼・高山の適時失策も絡み、今季最短2回2/3KOの背信投球だ。

 伏線はあった。初回の先頭打者、大引へのカウント1-2からの6球目、外角低めがボールと判定されると、マウンド上でイライラを隠せない。メッセの悪い癖がいきなり出た。“魔の三回”は投手の山中にも151キロ直球を右前適時打にされた。この日2奪三振で通算1071奪三振とし、郭泰源(西武)を抜き外国人歴代単独2位となったが、勝利で花を添えられなかった。

 神宮では通算15試合で4勝6敗、防御率5・57。今季は2試合で1敗、防御率7・27と負のデータがまた加算された。試合後の右腕は「見てのとおりです」とひと言。鬼門神宮との相性を聞かれても「分からないです」とだけ答え、足早にクラブハウスへ急いだ。

 金本監督は「ボールが浮いている。マウンドが合わないのかな」と気を使うが、香田投手コーチは「マウンドが合わないみたいだけど、それだけではない気がする。イライラ感もあったし、実績のある投手だし、もう少し責任を持ってほしい」と手厳しかった。

 前夜5日は藤浪が復活を印象付ける投球で今季5勝目を挙げたばかり。指揮官が「2人が両エースだから」と信頼を寄せる藤浪、メッセが続けて勝ってこそ、猛虎の大逆襲へ本物の勢いがつく。(斉藤章平)

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