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能見、呼吸困難乗り越え今季甲子園初星

 オリックス打線を相手に力投を見せる能見
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 「交流戦、阪神2-0オリックス」(14日、甲子園球場)

 阪神が完封リレーで関西ダービー初戦を飾った。先発の能見篤史投手(37)は登板直前に呼吸困難の症状が出たものの、そのままマウンドへ。5回3安打無失点で、今季甲子園初勝利を挙げた。六回以降は安藤-高橋-藤川-ドリスが無失点でつなぎ、勝利をたぐり寄せた。

 プレーボール直前、能見が突然、ベンチへ下がった。水分をとり、球審に何やら説明。マウンドへ戻ると何事もなかったように初球を投じた。試合開始は2分遅れ。2死から四球の走者も許したが、無失点で切り抜けた。

 「まあ、いろいろあるんですよ」

 試合後、能見は詳細を語ろうとしなかったが、やはりアクシデントに見舞われていたようだ。本人に代わって金本監督が説明した。

 「呼吸困難?何、過呼吸?呼吸がなんかね、酸欠になった感じかな?ちょっと分からないんだけど何とか五回いってくれて。それより能見に勝ちが付いたのがね。いいピッチングしてもなかなか勝ちがつかなかったので」

 梅雨入りし、練習中は蒸し暑い。ジメッとした空気に、遠征帰りの37歳の体がむしばまれたのか。それでも5回3安打無失点に抑えるあたりは、さすがベテランだ。左肘不安のため、100球前後の球数制限が設けられる中、99球できっちりと仕事を全うした。

 「1つ勝つのは大変なので良かったです。中継ぎの方に助けられました。粘れた?そこが一番。ゼロに抑えられたのは良かった。球数は多かったけどね」

 今季甲子園初勝利。3試合ぶりの4勝目に少しだけ口元が緩む。仲間へ感謝の1勝だ。

 「ハッピーバースデー!能見さん!」

 東京遠征中、5月24日に日付が変わる頃、テーブルに、ケーキが運ばれてきた。37歳を前に、スタッフがサプライズで誕生日会を開いてくれたのだ。ノリノリでバースデーソングまで歌ってくれた。 「もう、こんなのいいよ(笑)」

 真っ暗な部屋。照れくさそうに「フーッ」とろうそくの火を消すと拍手を浴びた。遠征が終わり、自宅に帰ると、今度は家族が待っていてくれた。「みんなからおめでとうと言われたよ」。マウンドではポーカーフェースだが、普段はスタッフと家族思い。だから、みんなから愛される。

 交流戦最後の甲子園6連戦。アクシデントを乗り越え、能見がチームに勇気を与えた。

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