西武・田辺監督怒り「野球にならない」

 「広島3-2西武」(14日、マツダスタジアム)

 西武にとっては前代未聞の黒星となった。9回2死から森の同点ソロで追いつきながら、その裏の守りでのクロスプレーでコリジョン(衝突)ルールが認められてサヨナラ負け。史上初の事態に直面した田辺徳雄監督(50)も「あれでは野球にならない。後味が悪い」と怒り心頭だった。

 同点の9回2死一、二塁。赤松の中前打を処理した秋山の本塁への送球がやや三塁側にそれたが、捕手の上本が二塁からホームを狙った菊池にタッチ。一度はアウトと判定されたが広島ベンチが抗議し、審判団のビデオ判定によって、セーフに覆った。

 上本が菊池の走路となる三塁線をふさいだため、コリジョンルールが認められた。上本は「ぶつかる気もないし、送球を取ってタッチして何が悪いのか…。間一髪のプレーだったし、前で捕ったらセーフになっていた」。試合後、審判団に説明を求めた鈴木球団本部長は「今後、文書などで抗議するかは考えたい」と明かした。

 

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