虎、大谷打てません…工夫も結果出ず

 「交流戦、日本ハム6-0阪神」(12日、札幌ドーム)

 リアル二刀流の日本最速右腕にねじ伏せられた。阪神は、5番打者・大谷は無安打に抑えたが、投手・大谷には7回で散発3安打8三振と完敗。全107球中31球が160キロ超で日本最速タイ163キロの剛速球も5球見せつけられた。沈黙の阪神打線にはホームが遠かった。

 一回、第1打席の初球163キロを空振りするなど3打席で6球の160キロ台を体感したゴメスは「163キロ、速かったです」と目を丸くした。試合前練習では打撃投手が通常より前から投げ、試合中は追い込まれる前に速球を仕留める指示が出ていたが、奏功しなかった。

 序盤3回は無安打だったが、打順が2巡目に入って徐々に対応。四回の鳥谷、五回の福留、六回の梅野と各回の先頭が150キロ台後半の直球をヒットしたが、後続が断たれて得点できなかった。

 これで大谷との対戦は3試合で1勝2敗、防御率0・41。難敵攻略へ個々の工夫に期待していた金本監督は「今日の試合が一番調子が良かったみたいだね」と感想を口にし、「この選手がどこを工夫したと、僕が目に見えたわけではないけれど、それなりにやっていたんじゃないのかな」と姿勢は感じ取った。その上で「なかなか打てませんよ。あのフォークがあるから(余計に)ね」と相手の力を認めざるを得なかった。

 ルーキー高山は3打席連続空振り三振に倒れた。160キロ台の直球と140キロ台中盤のフォークで完全に手玉に取られ、「僕の力のなさを実感しました。速いのは知っていましたけど、何としても結果を出したかった。もっともっとレベルアップしないといけない」と厳しい現実を直視した。ただの1敗で終わらせない。日本最速を目に焼き付けて、努力と工夫を重ねて成長していく。

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