ゴメス4号2ラン 本塁打&打点トップ

 「DeNA3-8阪神」(3日、横浜スタジアム)

 しっかり見開かれた目は、獲物を逃さなかった。阪神は初回、福留の犠飛で先制点を挙げ、なおも2死一塁。ゴメスがフルカウントから甘く入ったチェンジアップを左翼席へ運んだ。4試合ぶりの4号2ラン。「どんな展開でも、チームにとって大きな勝利になったと思う」。試合後は自らの仕事ぶりを当然とばかりに冷静に振り返った。

 3連戦初戦となった1日は、4打席で2四球を選んだが無安打。2日の試合前には、金本監督、オマリー打撃コーチ補佐から約15分間にわたって打撃指導を受けた。

 「もう少し足を低くということだった」とゴメス。教え通り、前日から左足の上げ幅を抑え、この日の快音につなげた。オマリー打撃コーチ補佐は「ステイバック。体、前(に突っ込む)ダメ」と狙いを説明した。

 今年は過去2年慣れ親しんだ4番ではなく5番打者として奮闘しているが、ここまで4本塁打14打点でリーグ2冠。来日1年目の14年には打点王に輝いているが、早くも2年ぶりの打撃タイトル獲得を期待してしまう。

 前カードのヤクルト戦で3試合連続の9打点と荒稼ぎした後は、2試合の沈黙。それでも前日の試合後は「調子自体はいいよ」と話しており、その言葉に偽りはなかった。

 「きょう流れを引き寄せたのはゴメスの2ラン」と指揮官も賛辞を惜しまない。春眠暁を覚えず-。唐代の詩人・孟浩然の漢詩とは違って、しっかりと目覚めてみせた主砲。シーズン64発ペースでアーチを量産するその打棒は、ファンにあくびの暇さえ与えない。

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