岩田6回0封!ツバメ料理屋今年も開店

 「オープン戦、ヤクルト1-1阪神」(17日、神宮球場)

 ツバメキラーは今年も健在だ。「独特の高さがある」と表現する神宮のマウンド。シーズン初登板で対戦する阪神・岩田稔投手が、持ち味の粘りの投球を展開した。6回までに6安打を浴びながら、スコアボードに「0」を刻んだ。

 「思ったより高めに浮いてしまうと感じました。もっと低めを意識しないといけない。チームのみんなにも伝えたい。(96球は)投げミスで球数が増えてしまったけど、投げられたのは良かった。いいように考えたい」

 昨季トリプルスリーを達成した3番山田を完璧に封じた。カットボール、ツーシームで2打席連続三振に斬ると、五回、1死一塁では遊ゴロ併殺。直前にヘイグが三ゴロ併殺を奪えず、嫌なムードが漂ったが、相手に流れを渡さなかった。

 「狙ってゲッツーが取れたのは良かった。ゴロを打たすことができたのは収穫です」

 就任早々、先発の柱として期待してきた金本監督もうなずく。

 「二回、三回は球が上ずって、芯でカンカンいかれて心配だったけど、その後きっちり抑えてくれて。6回無失点、十分、上出来じゃないですか」

 昨季のリーグ王者も左腕にとってはお得意さまだ。昨季は6試合に先発し、3勝1敗、防御率2・52。神宮でも4試合1勝1敗と踏ん張った。相性の良さは香田投手コーチも把握済みで「相手どうこうより、自分の状態を上げていってくれたらいい」と信頼を寄せた。

 ただ、好結果にも本人は気を引き締める。「向こうも探り探りできていると思うので。シーズンが始まってからだと思う」。本番は開幕2カード目、30日の神宮。この日、強力打線を封じ込めた事実も受け流した。

 次回は23日の練習試合・四国ILp・香川戦(鳴尾浜)に登板予定。2年前、開幕直前の調整登板で炎上し、ローテをはく奪された悪夢は忘れていない。「14年のようにやられないようにしたい」。岩田は最終登板も結果を求めていく。

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