掛布流変革!1&2軍ミーティング統一

 阪神・掛布雅之2軍監督(60)が2日、甲子園で行われたコーチ会議で、試合前のミーティングを1、2軍で統一するように提案した。初めて1軍に昇格した選手が、細かい情報が提供される1軍ミーティングに戸惑わないようにすることと、1軍仕様を経験させることで打者としての幅を広げさせることが目的。開幕までにスコアラーが2軍に出向き、1軍仕様のミーティングが行われる予定だ。

 効率よく、1軍へ戦力を送り込みたい-。掛布2軍監督はコーチ会議で攻守のサイン確認と徹底などが行われた後、金本監督へ私案を提言した。

 「1軍と2軍のミーティングが違うのを同じようにできないか、と伝えた。スコアラーに『1軍のミーティングはこういうふうにやっている』とか、傾向を2軍に来てしゃべってもらうことはできないか、と言ったよ」

 13年の秋季キャンプからDC(球団本部付育成&打撃コーディネーター)として指導する中で、気づいたことだった。

 1軍の試合前ミーティングは相手先発投手の球種、配球、カウントごとの傾向など、細かい情報が打者へ提供される。

 しかし、2軍では1軍のように同じ投手と何度も対戦する機会が少ない。そのためミーティングでは「直球を待って、変化球を対応する」などのような大まかな指示しか送られていなかった。

 掛布2軍監督は実際に急激な変化に対応できない選手を見てきた。「北條だったかな。(2軍に落ちた後に)『1、2軍でミーティングが違う』と言っているのを聞いた。1軍も2軍もグラウンドでやる野球は変わらないわけだから、(グラウンド外で)戸惑わせたくない」。せっかく1軍へ昇格した若手に、力を発揮させるための手段として要望を伝えた。

 もう一つ狙いがある。1軍を知らない選手が、1軍のミーティングを知ることで知識を増やし、考え方をレベルアップさせることだ。

 「スコアラーの話を聞いて、自分なりに答えを出せれば、自分なりのボールの待ち方ができると思う。選手にとっては引き出しが増えることになるかもしれない」

 金本監督の了承も得ており、1軍が開幕する25日までにスコアラーが2軍へ出向き、1軍仕様のミーティングを開催する予定だ。掛布流の“超変革”に応える選手が増えれば、金本阪神の戦力はさらに底上げされる。

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