ヘイグの三塁守備、高代ヘッドが不安視

 阪神・高代延博ヘッドコーチ(61)が19日、三塁のレギュラー候補として加入したマット・ヘイグ内野手(30)の守備力を不安視した。高代コーチ自身が独自に入手した情報によると、ヘイグの三塁守備に対する評価は決して高くないという。状況次第では左翼で起用する考えも明かしたが、いずれにせよ早い段階で三塁守備の能力を見極める必要がありそうだ。

 このたび、めでたくドリスの入団も決定し、来季の陣容はほぼ固まった。それでも、名参謀の胸中には、もやっとしたものが残されていた。この日、所用のために甲子園のクラブハウスを訪れた高代コーチが、帰り際につぶやいた。

 「ヘイグはサード守れるの?聞く話によると、3Aではそんなに守ってないらしいね。一塁が主だったらしいやない」

 ヘイグは昨季、ブルージェイズ傘下の3Aバッファローで一塁では68試合、三塁では60試合に先発。ただ、三塁では9失策を喫し、守備率・943。昨季のセ・パ両リーグで規定に到達した三塁手の中でワーストだった村田(巨人)でも同・947で、芳しい数字ではない。

 阪神の一塁にはゴメスがいるため「三塁かレフトやろな」と、それ以外のポジションを求めている。金本政権下でレギュラーが確約されている野手は福留、鳥谷、ゴメスの3人。新井良、今成らが控える三塁のレギュラー候補として入団したヘイグに期待するところも大きい。

 ゆえに“三塁失格”となれば、構想に絶大な影響を与えることは必至。三塁がダメなら左翼でと言おうにも、簡単にはいかない。外野はマイナーリーグでも8年間でわずか1試合守っただけと、不安は否めない。

 「40本打つなら話は別」と、打撃で圧倒的な成績を残すのであれば目をつぶることもできるが、ヘイグは中距離打者。本塁打の量産を望むのは現実的ではない。

 「昔、広島にロードン(89~90年)という外国人がいた。その選手なんかは守備がうまいと(来日前から)聞いていて、実際うまかった」

 残念ながら、現時点でヘイグの守備に関する良いウワサは届いていないという。いずれにせよ、その守備力については早期把握に努める方針だが「助っ人やで。股(また)割りからさせるわけにはいかんやろ」と、基本を一から教えている時間はない。金本阪神の船出となる16年シーズン。戦力の輪郭は整ったが、楽観視はできない。

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