坂井オーナー来季の標語は異例の3文字

 阪神・坂井信也オーナー(67)が29日、大阪市内の電鉄本社で取材に応じ、来季の標語を「鋭・本・申」の3文字とすると明らかにした。09年から始まった恒例の「標語発表」はすべて一文字だったが、3つの文字を並べたのは初。金本知憲監督(47)への大きな期待、そして「超変革」を目指す猛虎戦士へ、総帥が大号令をかけた。

 坂井オーナーの並々ならぬ決意は、異例ともいえる3文字の言葉に表れていた。本社の仕事納めとなったこの日、総帥は「鋭・本・申」を来季の標語に決めた。中でも、強調したのは「鋭」。金本監督への大きな期待が込められていた。

 「金本のアニキが眉毛をつり上げているような。鋭気をもって精鋭集団で戦っていきましょう、ということ」

 部首の「かねへん」は金本監督を指す。右側を分解し、「兄」の部分がアニキ。上部の2つの点が眉毛を表している。闘志を表情に出して戦うよう、金本阪神に対する猛烈なゲキでもあるのだ。

 2つ目の「本」は分解すれば「八・十・一」になる。指揮官の名前にも含まれるこの字に、球団創設81周年の来季こそ頂点に、との思いを込める。そして、「付け足して言いたいことを言うんやけど…」と「申」の意図を明かした。

 「阪神の『神』やな。それと、(巨人の監督)高橋由伸の『伸』。人間(にんべん)か神かの違い。もう一つは恨みつらみがあるから、(ヤクルトの監督)真中の『中』。『一』が抜けるやろ?。1(位)から抜け落ちる、ということやな」

 頂点をつかむ上で最大の敵は燕だろう。「真中監督については他球団の方なので、ここで話すのはふさわしくないかもしれませんが、ドラフトのことがあったので言わせていただきました」。ドラフト1位・高山(明大)を巡るまさかの珍ハプニングも“選考理由”の一つだという。

 フロントも超変革を目指す16年。坂井オーナーの不退転の決意が、戦う猛虎戦士の確かな指針となる。

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