能見 合同トレで梅野に正妻教育

 阪神・能見篤史投手(36)が15日、来年1月に沖縄で行う合同自主トレに梅野が加わることを「こっちとしてはウエルカム」と歓迎した。過去バッテリーを組んだ試合で未勝利の後輩と南国で汗を流し、“あうん”の呼吸を築き上げる。この日は西宮市の南甲子園幼稚園を訪問し、園児におもちゃを贈呈した。

 澄み切った空の下、同じグラウンドで一緒に汗を流す。年明けに沖縄で行う恒例の合同自主トレに新たに梅野が加わる。能見は後輩の申し出を「こっちとしてはウエルカム」と快く受け入れた。

 「あんまりバッテリーを組んでいないので、いろいろ分かってくると思う。梅野の考え方も受け止めないといけない」

 積極的にコミュニケーションを交わし、梅野の意見に耳を傾けるつもりだ。今季は開幕から2度バッテリーを組んだが、2戦2敗。初登板した3月31日・ヤクルト戦(神宮)は5回を7安打4失点。続く4月7日・DeNA戦(甲子園)も5回7安打5失点と崩れると、再びコンビを組むことはなかった。

 梅野との相性は決して「かみ合わないことはなかった」と言う。ただ通算6試合0勝5敗の結果に目を背けることはできない。「一回も勝ってないのは梅野が気にすると思うし払拭(ふっしょく)してあげないと」と後輩を気遣い、共に苦い過去を拭い去る。

 金本監督は正捕手の条件に「100試合」の出場を求める。能見も「頑張ってもらわないといけない選手」と梅野に奮起を促す。チームとして不動の正捕手が望まれるだけに、惜しみなく経験を伝授し、レギュラー定着へ一役買うつもりだ。

 いつもクールな左腕もこの日ばかりは口元を緩ませていた。園児たちとボール遊びを楽しみ「うれしい顔を見ると、こっちも幸せな気持ちになる。シーズン中も(頭の)片隅には置きながらマウンドに上がっている。勝てば勝つほどたくさんのものを贈れるので」と自らを奮い立たせた。

 通算100勝まであと16勝。梅野と“あうん”の呼吸を築き上げ、1つでも多くの白星を積み重ねる。

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