鳥谷貴重な追加点!さすがや6戦連続H
「阪神9-0ヤクルト」(28日、甲子園)
流れを手放すわけにはいかなかった。そして一振りで局面をガラリと変えた。阪神・鳥谷が、流れを引き込む一打を放ち、チームの勝利に貢献した。
1-0の五回だ。2四球で1死一、二塁の好機で、打席が回ってきた。ロマンのスライダーをしっかりと捉え、鮮やかに右前に運んだ。貴重な追加点。きっちり役割を果たした。
「フォアボールでランナーをためた場面でしたし、カウントを整えてきたら初球から積極的に打ちにいこうと考えていました。それが、いい結果につながったと思います」と満足そうに振り返った。 これで6試合連続安打と好調を維持している。調子がいいからこそ、甘いボールを確実に仕留めることができる。「(初球を)狙ったわけではないが、甘い球が来たらというつもりだった」と涼しい顔で話していた。
長期ロード最後の2試合で、チームは連敗を喫してしまった。鳥谷としては、何とかチームを鼓舞して、勢いを付けたい、という思いもあっただろう。聖地に戻った大事な一戦。自身のバットで、波に乗せ、白星を呼び込んだ。
これから迎える勝負の秋。頼もしいキャプテンが先頭に立ち、チームを優勝へ導く。