藤浪で首位固め 相性抜群のベイ斬りや

 首位の座は手放さない。24日・DeNA戦(甲子園)に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(21)が23日、甲子園の室内練習場で行われた指名練習に参加。22日に首位タイに浮上したチームの勢いを、さらに加速させる決意を示した。今季DeNA戦は2戦2勝、防御率1・80と相性抜群。一日天下は御免だ。

 空前のセ・リーグ大混戦から一歩抜け出すチャンスだ。チームは巨人3連戦に勝ち越し、ヤクルトと同率首位に浮上。後半戦は上々のスタートを切った。ただ1~5位はわずか2ゲーム差。6位までも4ゲーム差だ。全チームにリーグ優勝の可能性がある一方、決め手に欠ける状況が続いている。そこで藤浪の出番だ。後半戦初登板へ決意を込めた。

 「どこも波に乗れていないし、せっかく前のカードで勝ち越したので、その流れに乗って自分のピッチングをしたい。オールスター明けの後半戦。いい形で、しっかり投げられたらいいと思います」

 セ・リーグ全体の負のデータを振り払う。首位チームは7月12日から7連敗中。巨人、DeNAが相次いで、首位固めに失敗した。出る杭(くい)は打たれる-。そんな展開に終止符を打つ。5月以降、藤浪はチーム首位の状況で2試合に先発し、2勝負けなし。持ち前の勝負強さを見せつけた。

 その相手はいずれも、24日に対戦するDeNAだった。好条件が右腕を後押しするが、マウンドに上がれば自分の投球を心がけるだけ。普段と変わらず、平常心を強調した。

 「首位といっても、大したアレでもないので順位はあまり気にしないです。気にしないといけないですけど、すごく気にする時期ではないので、自分のピッチングをすることだけに集中したいです」

 6月28日(甲子園)は7回6安打2失点、続く7月5日(横浜)は8回4安打1失点。今季DeNA2戦2勝も決してスキは見せない。石川、梶谷、筒香ら左の好打者が並ぶ打線に「イメージはすごくいいかと言われたら、そうでもない。前回は良かったですけど。左にいいバッターが多いですし、つながれば厄介な打線なので。しっかり抑えられるようにしたいです」と入念な対策を練って臨む。

 登板前日は甲子園室内練習場で、キャッチボール、ショートダッシュ、打撃練習で最終調整した。前半戦はチームトップの7勝をマークし、3年連続出場した球宴1戦目では、MVPを獲得。今、最も旬な男が、首位の座をガッチリ固める。

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