阪神・伊藤隼太外野手（２５）が１４日の中日戦（ナゴヤドーム）から、ドラフト３位の江越（駒大）と入れ替わりで今季初めて１軍に昇格する。鳴尾浜で遠征へ向けて荷物を整理した伊藤隼は１３日、「自分にとっての開幕。下で準備してきたことを出せるようにしたい」と抱負を語った。

　「キャンプ終盤からオープン戦でバッティングの状態がよくなかったけど、試合に出ていく中で調子が上がってきた。いろいろ練習できる時間があり、やれることはやってきた」と手応えを口にした。

　２年連続で開幕１軍を逃す悔しさを味わった。ウエスタン開幕後も打率低迷に苦しんできたが、リーグ戦直近２試合では連続マルチ安打を記録。リーグトップの８打点を稼ぐなど復調している。

　チームは今成の故障などで左の代打が不足しており、背番号５１にかかる期待は大きい。「チャンスがあれば自分のプレースタイルで、アグレッシブなプレーをしたい」と気持ちを高めた伊藤隼。「求められることをできるようにしたい。自分本位なことをしてもダメだと思う」と“仕事人”に徹するつもりだ。