西岡 右肘痛から復帰後初ヒット!

 「練習試合、ヤクルト6-1阪神」(18日、神宮)

 右肘痛から復帰した阪神・西岡剛内野手(30)がヤクルトとの練習試合に「3番・三塁」でスタメン出場。四回の第2打席では相手先発・石山のカーブをうまく捉え、復帰後初安打となる右前打を放った。

 打席で感じる1球が、力を込めるスイングの一振りが、西岡を完全復活へと近づける。先頭打者で打席へ向かった四回だ。カウント1-1から石山が投じたカーブを右前へと運んだ。

 「カーブをためて打てた?その通りです」と短い言葉で振り返った西岡。わずか1本の安打に、その対応力の高さが表れている。

 初回の第1打席では同じカーブにうまく合わせたかに見えたが、結果は左飛。だが、次の打席ではキッチリと微調整してヒットゾーンへ。開幕まであと9日-。周囲の不安を一掃するかのように、西岡が本番さながらの集中力を見せた場面だ。

 和田監督は「1席目に対応して、2打席目に結果を出せている。打席を追うごとに、状態は少しずつ上がっている」と、この日の打撃を高く評価した。

 右肘痛の影響もあり、ここまでオープン戦は打率・105と低調。一時離脱から17日・DeNA戦(横浜)で実戦復帰を果たしたが、4打数無安打と結果は残せなかった。それだけに、完全復調への道筋が見えた『新3番打者』の打撃内容に指揮官は目を細めた。

 残り実戦はあと4試合。西岡は「打席に立つことが一番いいですから。(状態は)前よりもいいです」と話す。ここから開幕まで、実戦出場を重ねながら繊細な打撃感覚を磨いていくつもりだ。

 右肘の状態を問われ、「頑張ります」と気丈に話した西岡。勝負の世界に逃げ道はない。研さんを積み、結果を示し続ける。三塁側クラブハウスヘ向かう背番号7に、その思いがにじんだ。

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