西岡右へ左へ4安打!2戦連続大暴れ

 「巨人2-4阪神」(3日、東京ド)

 阪神・西岡は試合後、悪夢を回想していた。昨年の4月は寝たきりだった。無機質な病院でベッドに横たわり絶望感にさいなまれていた。

 「今こうしてユニホームを着られることを幸せに思う。感謝の気持ちで一杯です」

 昨季の開幕カード3戦目に福留と激突し、救急搬送された。あの日、西岡コールをもらった阪神、そして巨人ファンへありったけの「ありがとう」を込めてバットを振った。九回の第5打席で沢村の147キロを中前へ運んだ。12年のキャリアで17度目の4安打。アベレージを一気に上昇させた。

 初回に菅野の直球をたたきチーム初安打を記録すると、10年の首位打者がヒットメーカーと化した。四回は先頭で右中間二塁打。さらに七回は左腕の戸根から左線への大飛球でこの日2本目の二塁打を記録し、最終回の打席でも快音を重ねた。

 「信じて起用してくれる和田監督の期待に応えたい一心」。キャンプ前、三塁構想を通達する指揮官に「二塁で勝負させて欲しい」と上本との競争を志願。主張を受け入れてくれた。「監督、チームメートに恩返しをする」と開幕前に誓った15年。打率・429はセ・リーグ2位。結果に勝る報恩はない。

 二塁打の四回はゴメスが放った三塁へのゴロで三進。瞬時に捕球した村田を惑わせ、内野安打をアシストした。「連敗しないのが強いチーム。きょう一つ取れたことは大きい」。西岡が1年前の悪い夢を吹き払うように躍動し、完全復調ののろしを上げた。

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