虎007「厄介だけど」黒田魔球攻略へ

 阪神007が広島・黒田博樹投手(40)の宝刀「フロントドア」対策に乗り出す。日本球界復帰後初の対外試合に臨んだ黒田を視察したスコアラー陣が9日、デイリースポーツにその全容を明かした。10日、11日のオープン戦・広島戦(甲子園)での対戦はないが、和田監督ら首脳陣に報告され、攻略の糸口を探っていく。

 8日の広島対ヤクルト戦をマツダスタジアムのネット裏で見守った古里泰隆スコアラー(43)は黒田の投じた39球について「正直、ダメなところが見つからなかった」と舌を巻いた。中でも四回先頭の藤井を見逃し三振に仕留めたツーシームを「ない球」と表現。左打者の内角をえぐり体に近いコースからストライクゾーンに戻ってくる通称「フロントドア」は、「シュート回転して偶然そんな軌道になることはあるけど、意図的に投げる日本の投手はいない」と説明。嶋田章弘スコアラー(48)は「右打者の方が打ちづらい」と警戒を強めた。

 広島とは開幕5カード目で対戦する。開幕3戦目の先発が決定的な黒田が中5日登板すればカード初戦の4月10日、甲子園でのマッチアップが濃厚だ。メジャーで「精密機械」と呼ばれたマダックスも駆使したフロントドアツーシーム。古里スコアラーは「各打者に伝えるのは対戦直前。厄介だけど対策する」と、魔球攻略に挑む。

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