阪神・新井良太内野手（３１）と上本博紀内野手（２８）が１１日、滋賀県おごと温泉「琵琶湖グランドホテル・京近江」で阪急交通社主催のトークショーに参加。新井は来季の三塁定位置獲得へ向け、開幕カードとなる中日の左投手打ちを誓った。

　来年３月２７日からの中日との開幕カード（京セラドーム）。開幕投手は吉見、山井あたりが予想される。２、３戦目には恐らく浜田、大野、山本昌のいずれか一人は来るだろう。３人の名前を聞いて新井は思わず「好きな投手ばっかりですね」と舌なめずりせんばかりにニヤリとした。

　今季の対左投手の打率は・３０８、３本塁打、１６打点と右投手のそれ（・２８４）を上回る。来季の定位置奪取へ向けて「左を打たないと土台ができない」と危機感を募らせる。

　今季は８月末に腰痛を発症し、残りのシーズンを棒に振った。巻き返しへ向けて、ライバルとなる今成ではなく、意識するのは自分自身と言う。その上で左投手を打ち、打席数を増やすことができれば「数字は残る」と言い切る。

　もちろん竜投だけではない。ロッテからヤクルトにＦＡ移籍した成瀬の名前を聞くとグイっと右手親指を立てて「バッチリです」と自信を見せた。左キラーから不動の三塁へ、道筋は見えている。