西岡誓った!G倒で3度目の下克上や

 阪神・西岡剛内野手(30)が13日、東京ドームで15日から巨人と戦うCSファイナルS突破の“条件”を口にした。ロッテ時代の2005年と10年に2度の下克上を成し遂げた男が重視したのは、ファーストSを突破した勢いと初戦必勝‐。「失うモノは何もない」と、本拠地でどっしり構える王者に全力でぶつかっていく。

 阪神にとって、初体験となるCSファイナルS。選手、首脳陣の大半が未知の戦いに挑む中で、頼れる男がチームには存在する。ロッテ時代の05年、10年に2度の下克上を果たした西岡。王者をのみ込むため、確かな経験則から導き出す必要な条件は、勢いだ。

 「ファーストSを突破した勢いをぶつけられるのは2位チームの特権。1位の巨人はどっしりと構えてくると思うし、言葉は悪いですけど僕らに失うモノはない。ファーストSを突破した勢いでぶつかっていかないといけない」

 今季の対戦成績を見ても、巨人に分があるのは間違いない。3連覇を果たしたチームの経験、成熟度は短期決戦でも揺るぎない。名実ともに絶対的な王者と化した巨人。ただ虎にはファーストSを21イニング連続無失点で突破したことで、勢いと自信が芽生えているのも事実だ。

 それが公式戦終了から中8日のブランクがある王者に欠ける要素。実際に西岡が下克上を成し遂げた際には、2度ともファーストSの勢いそのままに初戦を奪っている。「相手に1勝のアドバンテージがあるので、1つ勝ってまずタイになる。だからこそ1試合、1試合が大事になる」。先手を奪い、対等な立場に立てるかが、日本シリーズ進出へのキーポイントとなる。

 この日、2試合でファーストSを終えたことで、野手陣には休養日が設定された。ホームランが出やすい東京ドームでは、守り勝った甲子園とは違う戦いになるのは必然。ファーストSで生み出した勢いを引き継ぐには、打線の奮起が欠かせない要素になる。

 CSからスタメン復帰した西岡自身も、第2戦で3安打を記録。打撃内容を見ても、ファイナルSでの活躍が期待できる状態だ。切り込み隊長の西岡が出塁すれば、得点できるという雰囲気も生まれる。3連覇中の王者を倒し、9年ぶりとなる日本シリーズ進出権を勝ち取るために‐。失うモノは何もない猛虎が、全力でぶつかっていく。

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