ゴメス復活弾!和田監督「そこが収穫」

 「巨人4-1阪神」(14日、東京ド)

 復活ののろしが、来日初となる右翼席への一発だった。悩める阪神の主砲・ゴメスが、19号ソロを含む3安打猛打賞と気を吐いた。王者に力負けし、厳しい表情を貫きながらも「リラックスしてステイバック(体重を後ろに残すこと)を取れたことが結果につながった」と手応えを口にする。

 1点を追う二回の第1打席。セドンが投じた初球、外角137キロの直球を見逃さなかった。逆らわずにフルスイングした打球は、右中間席最前列にライナーで飛び込んだ。

 同点に追いつく一撃は、8月5日のヤクルト戦(神宮)以来の一発。今季通算83打点とし、来日1年目のバースが持つ記録に並んだ。これで吹っ切れたのか、続く四回の第2打席では難しいチェンジアップを中前へクリーンヒット。九回の第4打席で二塁への内野安打を放ち、8試合ぶりの猛打賞をマークした。

 唯一の凡退だった六回の遊ゴロも痛烈な当たりで、和田監督は「きょうのゲームに関しては、そこ(ゴメスの復調)が収穫」と言う。来日初となる3試合連続無安打からの脱却。本人も必死だった。

 チームが東京ドームへ到着する前、別働隊のゴメスは1人、ベンチ裏のミラールームにいた。鏡の前に立ち、重りをつけた約1・5キロのマスコットバットを手にスイングを繰り返していた。

 誰一人寄せ付けない空気、室内に漂う異様な緊張感。そんな姿を目の当たりにしたマートンが、試合前の打撃練習中にアドバイスを送った。チームメートも笑って声をかけた。

 チーム関係者は「本当にマジメだし、何とかしてあげたいと思わせる」と明かす。初回には自らの捕球ミスが失点につながり、挽回の思いもあったはず。「きょうは終わった。また明日、全力を尽くして勝つ」。4番の復調は、巻き返しへの確かな原動力になる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス