止まらん“神宮男”マートン奮闘3の3
「ヤクルト13‐4阪神」(7日、神宮)
快音が止まらない。阪神・マートンが得意の神宮で3安打2打点。目を覆いたくなるような大敗の中、首位打者が気を吐いた。
「勝ちたいという気持ちでやっていたので、内容的にはよかった。でも、負けて残念だね」。4時間の試合後。疲れた様子で活躍を振り返った。
初回2死一、二塁は村中の外角フォークを中前へ先制適時打。「高めに浮いたボールを逃さずに打ち返すことができたよ」。四回無死は外角高めの直球を右中間二塁打。六回無死も内角直球を左前に運び、打率・346まで押し上げた。
練習中には米大リーグ・カブスの藤川が右肘手術から復帰し、メジャー登板を果たしたことを伝え聞いた。「よかったね。まだ知らなかったけど、今から調べるよ」。10~12年までのチームメートの再スタートに刺激を受け、気分を新たに試合に臨んでいた。
七回2死一塁は四球を選んで4打席連続出塁し、九回1死満塁は中犠飛。奮闘ぶりは際立っていた。これで神宮では打率・636、4本塁打、17打点。「来た球を積極的に打っている。それが結果につながっていると思う」。9月には神宮での1カードが残されている。次回は無類の好相性を勝利に結びつける。